冬の風物詩「ササラ電車」の準備始まる 札幌

 

 

 

冬の訪れを前に、札幌市で、路面電車の線路を除雪する「ササラ電車」の出動に向けた準備がはじまりました。

 

ササラ電車は、長さ30センチほどの竹を束ねた「ササラ」と呼ばれるブラシを回転させて、線路上の雪や氷を払いのける除雪専用の車両で、その運行は大正14年から続く札幌の冬の風物詩です。

 

ことしも、本格的な冬の訪れを前に、札幌市中央区の車両基地でササラを車両に取り付ける作業が行われました。

 

取付けを終えると、さっそくササラを回転させ、しっかりと雪をかき出せることを確認していました。

 

運転士の斎藤貴秋さんは「自然が相手なので厳しい部分もあると思うが、路面電車の足元を守る役割をしっかり担っていきたい」と話していました。

 

去年の札幌市は雪を積もり始めるのが遅く、ササラ電車の初出動は12月中旬でしたが、例年が11月中旬から翌年の3月中旬ごろまで運行するといことです。