額から漏れ出した人 自由を手にして何処へと行く
幕から飛び出す役者 演技に飽きて逃げ出していく
彼らは出会った 喜び分かち合った
雨音 人混み
そう、これはとある始まり
踊れぬ二人 足はもつれて四拍子のリズムを取る
観客は目も向けずに座席を離れていく
春から旅を始めた 行き先も言わない列車に乗って
夏には暑さも忘れ 色を探していた自分を求め
どれだけ歩いてどれだけ無くして
花火が上がった
そう、これはとある終幕
踊れぬ二人の足はもつれて 四拍子のリズムを取る
回り方も忘れて舞台でのたうちまわる
踊れぬ二人 足はもつれて四拍子のリズムを取る
「そういえば僕達は、ワルツが踊れなかった」
