最近、うちに来た若い友人が、彼女のブログに、
うちのことを「チョー節約生活」と書いていた。

もっと達人はいるだろうし、そこまでは行っていないと思うけれど、
大学生の彼女には珍しかったのだろう。

少しずつ、うちの「節約生活」を紹介してみようと思う。

私達の「甘い」新婚生活は・・・ラブラブ
電気代を節約したいために、
夕食は、いつもキャンドルライトで食べることをダンナさんに提案。
でも二日目には、ダンナさんが、切ない声で
「なんだか暗いねえ」しょぼん
仕方なく、キャンドルディナーは断念。あとで、節約電球に変えた。

ある夜、ダンナさんの姿が消えた。
おかしい。浴室の前に、服が脱ぎ捨ててある。
でも、浴室には誰もいないはてなマークはてなマーク
後でわかったのは、ダンナさんは、私からいつも、
お風呂は、ガスと水道をかなり使う、
と言われているので、(しかもうちは追い炊きができない)
ただでさえ狭い風呂桶に、少しのお湯を入れて
身体を曲げて浸かり、風呂のふたを閉めて、
温度が下がらないようにしていたのだそうだ。
まるで、忍者の入浴。
何と、けなげな・・・ カゼ
お風呂くらい、ゆっくり入らせてあげたいものだ。  

洗濯機は二槽式。洗いの水も、簡単に脱水しないで、
バケツにとっておいて、ぞうきんの予備洗いにすることもある。
ただ・・・洗濯機が外にあるので、冬の寒さは格別。雪
特に凍り付くような水に手を突っ込んで、
洗濯物を取り出す瞬間といったら・・・
私は、ゴム手袋のあたたかみを知った。
あまり汚れていない物は、重曹を溶かして、まわすだけ。
ゆすぎがいらないので、水も節約。

夏はエアコンなしが当たり前。
30度くらいでも、平気。パソコンで仕事。
でも、パソコンがかわいそう。作動していると、室温もさらに上がる。
パソコンから電力を供給する小さなUSB接続扇風機で、
パソコンを冷やしてあげる。というか、熱を冷ます。

最近、安いソーラー懐中電灯を見つけた。とても明るい。
時々、日なたに出して充電。

麺をゆでたりする時は、上にざるに載った野菜を置いて蒸す。
夏は、室温が上がるので、火を使うのは、
できるだけ最低限にしたほうがいい。エアコンないもの。
そして、ゆで汁は、油汚れなどを落とすために取っておく。
うちは、石けん洗剤なので。
レモンの皮も最高。

電子レンジは幾つかの理由から使わないので、
何か温めたい時は、炊飯器が保温になった時に、
ラップで巻いて「突っ込む」こともある。

コーヒーやお茶類の出し殻は捨てない。
乾燥させて、時々野菜のプランターにまくことで、なめくじ退治。
肥料にもなる。
コーヒーの出し殻は、脱臭剤にもなる。

やっている人も多いと思うけれど、
ねぎを買って来たら、根元を、プランターというか、
八百屋さんからもらってきた発泡スチロールに植えて、ネギ畑に。
ネギを嫌う害虫もいるので、隣のミニトマトやシソの鉢の隅っこに
ちょっと植えることもある。
豆苗にも、何ラウンドか、がんばってもらう。

まだいろいろあるけれど、今日はここまで。



Lynnのブログ-ひまわり


また、冷酷な虐待を受けて、子供が命を落とした。

なぜ母親が娘を守らないどころか、虐待に加担していたのか・・・
周囲も虐待がわかっていたのに、どうして、助けられなかったのか・・・

いろいろな思いがわきあがる。

「子供は親を選べない」 誰かのこの言葉を思い出す。

もしも、違う親に生まれていたなら・・・・
もしも、幸せな家庭で育っていたなら・・・・

子供の虐待死ほど、悲しいニュースはない。
それは、被害者がまだ幼い子供たちだから。
それなのに、じっとじっと我慢し続けて・・・・

その女の子は、虐待されてベランダで横たわっていた時に、
右手を動かして、「ひまわりを探している」と 言い、最後は、「ここで寝る。おやすみなさい」と 言ったという。 その後、身動き一つしなくなった・・と。・

とても悲しかった。

でも、私がベランダの花や野菜の世話をしている時に、ふとこんな情景が心に浮かんできた。

その女の子が美しい花畑にいると、同じ年くらいの女の子がやってきて、何々ちゃん、ひまわり探しに行こうよ、と話してきた。うん、と返事を すると、やってきた女の子は、その子の手を取り、花畑の向こうへと歩き出した。
仲良く、楽しそうに歩く二人。
そして・・・・美しい天国に続く門が開いていて、そこにひまわりが咲いていた・・・


ふと我に返って、私は思った。
もしかしたら、天使が、その女の子を、虐待から解放して、もっと幸せな世界に連れて行ったのかもしれない。
でなかったら、いつまでも虐待は続いていたから。

ただ・・・・人間の手で、その子を解放してあげられなかったことが、とても悲しい。

カンボジアからは韓国経由で帰国しました。

韓国に向かう飛行機で隣りに乗った人は、素朴な感じの、カンボジアの地方出身の女性でした。田舎で農婦をしていたようです。

飛行機は初めてのようでした。シートの前の小さな画面に、安全のガイドが映し出されると、少し驚いて、それからじっと見いっていました。
彼女は、英語もわからないし、韓国語もわからない。
私も、彼女の国の言葉はほとんど話せません。

彼女は、離陸直前に、シートベルトの締め方がわからなくて、困った顔で私を見ました。それで助けてあげました。それから、映画やその他の番組の見方を少し 教えてあげました。

すると、彼女が取り出したのは、小さなハンカチみたいな布で包んだ、スライスしたすっぱいマンゴ。それを私に勧めてくれました。それをつけて食べる塩の包みもありま した。マンゴは、皮が少し残っていて、不器用な切り方でした。
でも、私は、その素朴な親切が嬉しくて、ちゃんと洗ったかどうか、なんて、気にしないで、喜んで食べました。

飛行中は、彼女は、トイレのドアのロックもわからなかったので、終わりまでトイレの前に立っていてあげました。そして、終わったら、さっと流してあげました。

前もって教えてあげればよかったのに、と友人から後で言われましたが、その国では、まだトイレなど全くない村も多いのです。大勢の乗客がいる前で、彼女に 子供に話すように、一つ一つ説明するのは、気が引けたので、しませんでした。

彼女は、真新しい赤いコートを着ていました。それに、はきにくそうなハイヒール。

そして、韓国人の男性の小さな小さな写真を見せてくれました。その裏には、その男性の携帯番号と名前が。
私は一言だけ、彼女の言っていることがわかりました。「奥さん」
彼女はその人と結婚するか、すでにしたようです。

それを聞いて、私は心穏やかではありませんでした。
結婚を装って、女性を自分の国に呼び寄せ、ついた途端、パスポートを取り上げて売り飛ばしたり、売春宿で働かせる、そんなケースが幾つもあるからです。ま たは、奴隷のように働かされたり・・・
そのために、カンボジア政府は、ついこの前も、一時的にカンボジア人と外国人の結婚を禁止していました。

たとえそうでなくて、本当の結婚としても、言語だけでなく、生活習慣文化の違いが大いにあります。だんなさんや家族にいじめられないといいけど・・・。

結婚でも、男性がブローカーに高いお金を払い、ブローカーがほとんどをポケットに入れ、残りを女性の両親に渡す、というのは、よく聞くことです。しかも、女性の 「値段」が町を通る車の値段よりも安いのです。

ああ、彼女の国の言葉が話せたらいいのに・・・・。何か助けになれないだろうか・・・。

でも、何もできませんでした。

アテンダントさんに、英語の話せるカンボジア人を見たら教えてと頼みましたが、何も言ってきませんでした。

「奥さん」と言った時の、彼女の夢見るようなまなざし・・・

彼女がマンゴのスライスを差し出した時の、やさしい顔が今も忘れられません。

貧しくても、持っている物を、人と分け合う。
私は、今回の旅でも、それを何度も見ました。

そして、あのマンゴは、もしかしたら、お母さんが切ってくれたのかもしれません。遠い異国に旅立つ娘のために。

私は、彼女の幸せのために、必死に祈らずにはいられませんでした。

そう言えば、昔は、日本でも外国に出た女性が大勢いたんですよね。貧困から脱出するために、異国に旅立っていった人たちが・・・・  










三日間 命の輝き/千住英正

¥1,260
Amazon.co.jp


<出版>生後3日で逝った娘へ思いつづり
            人生に悩む若者から反響

毎日新聞2010年3月14日(日)18:00

 生後3日で旅立っていった娘。止まらない涙の中で両親が教えられたのは「今、ここにあることの幸福」だった。思いを絵本にまとめ自費出版したところ大反響を呼び、「3日間命の輝き 天使になった娘がのこしたもの」として出版された。両親の元には、生きづらさを抱える若者たちからも感想が届いている。【小川節子】

 妊娠7カ月の時、胎児は「18トリソミー」という染色体異常で、長く生きられないと告げられた。佐賀市の自営業、千住英正さん(34)とますみさん(35)は結婚3年、念願の妊娠だった。

 「無事に生まれてくるのが当たり前」と思っていたますみさんは、親子連れや小さい子を目にするのがつらかった。英正さんは「僕たちを悲しませるために生まれてくるんじゃないよ」と励ました。

 08年2月10日、出産。「心から愛している」という思いを込め、「愛心(まな)」と名付ける。一日でも長く生きてほしいと願った。

 でも、抱くことができたのは生まれた直後とその翌日、そして旅立った時の3回だけだった。心の準備はしていたが、ますみさんは涙が止まらない。救ってくれたのは、夫の言葉だった。「いい子だよ。誰もが嫌がる病気を引き受けて天国に持っていってくれた優しい子だよ」

 2カ月後。「愛心ちゃんのためにも、笑顔で毎日を暮らそう」と、ますみさんは絵本を書き始めた。

 赤ちゃんは生まれる前神様から、それぞれ意味のあるボールをプレゼントされる。このボールの中に「びょうき」のプレゼントが一つ。だれもがいやがるものだから、「私がもっていく!」と生まれてきた愛心ちゃん。お別れの時間はすぐにきたが、ママは「あの子が喜ぶように、私たちも笑顔でいたい」と思う……。

 写真も載せて08年9月に九州地区で1000部自費出版したところ、2カ月後には在庫が底をつき増刷。数多くの手紙やメールも寄せられた。「生きる意味がわからない」という中学生。20代の女性は「死にたかったけれど、大切に生きてみようと思った」。福岡県久留米市のシンガー・ソングライター、野田かつひこさんは「一輪の花」という歌を作った。

 英正さんは小中学校で命について語っている。愛心ちゃんからのパパとママへの宿題は、生きていることに感謝する気持ちを常に持っていること。そして、いつも笑っていること。その宿題はまだ終わっていないという。

 千住さん夫妻は話す。「生きづらさを感じている人たちに、メッセージが少しでも届けば。それが娘の3日間の生の証しだと思っています」

    *

 講演依頼や問い合わせはスターツ出版書籍編集部・堀口さん(電話03・6202・0393)。






 前に、カンボジアを訪れた時のこと。

首都から離れた所で、通りがかりに、建設の出稼ぎに来ている人たちの「家」が並んでいた。

子供たちがいるのを見て、ふと思いついて、そのうちの一軒に入ってみることにした。


最初、えぇ、何? という怪訝な顔だったご家族も、私が、子供たちに日本から持ってきたお菓子をあげて、お話聞きたくて~、と超・片言のカンボジア語で言うと、表情がゆるんできた。

もともとプノンペンに住んでいたご夫婦は、10人の子供を連れて、出稼ぎに来ているという。子供の数を聞いて、ラブラブですね~と言ったら、お父ちゃんもお母ちゃんも、えへーと笑っていた。
そして娘とそのダンナさんも一緒だという。彼らの結婚式の写真も出してきてみせてくれた。

その「作業員宿舎」は、屋根はブルーシートでおおってあり、地面まるだしで暗く、雨漏りする掘っ立て小屋。水道もトイレもない。カンボジアでは、よくある風景。
もちろん、都会だと違うけれど、都会でもスラムや、地方の農村部に、水道と電気、トイレはない所が多い。キッチンも、外で薪や炭でご飯を炊いたり、魚を焼 いたり、スープを作ったり。(もちろん、そんな材料を買えない人たちもいる) 家具は、木で適当に作ったベッドとテレビが一台。車のバッテリーで見てる か、どっかから、こっそり電気を引いたかどちらかだろう。

ところで、カンボジアでは、「ご飯、食べた?」というのも、挨拶の一つと語学の本に書いてある。
私は、日本にいるカンボジア人の友人に聞いてみた。
「もし、挨拶した相手が、食べてなかったらどうするの?」と。
そうしたら、こともなげに彼女は答えた。
「もちろん、作ってあげるよ」
それが、通りがかりの知らないおじさんでも。

ここも同じ。私が、おなかすいた~と言ったら、きっと、この家族は今食べている物を喜んで分けてくれるだろうな、とわかる。

お母ちゃんが、6歳くらいの男の子にこう言った。
「この人ねえ、日本から来てるんだってよ~。一緒に行くか?」
すると、男の子は、本気でベソかいて、お母さんのスカートの後ろにしがみついた。
みんな、あはははと笑った。

彼らを訪問した後で、思った。
ああ、本当の幸せって何だろう。
日本の子供や若者のことを思った。
立派なシステムキッチンがあって、冷蔵庫には食材があふれていて、テレビやあらゆる機器が各部屋に一台あって、車があって、学校に塾、習い事までできて・・・・
でも、みんな幸せだろうか。家族といて、楽しいだろうか。
豊かさって、何だろう。
豊かさって、心の豊かさじゃないだろうか。少ないご飯を分けてあげられることじゃないだろうか。
もちろん、途上国の貧困は、生やさしいものじゃない。想像を絶するほどの過酷さがある。
だけど、お金や物だけの豊かさは、人の心を冷たくもする。
心を温かくするもの、それが、本当の豊かさじゃないだろうか。

日本は物質的に豊かになったけれど、確かに何かを失っている。そのことを思った。