3年前のイタリア映画。


骨はミステリだと思います。湖のほとりで遺体が発見された少女、アンナ。村の人々はみなアンナが好きだったはず。彼女の父は「なぜ俺の娘が」と取り乱し、恋人は「愛していた、殺すはずがない」と叫びつつ逮捕され。


でも真相より、何組も出てくる「親子」のなんていうんでしょう絆? 親心? 子をいかに大切に思っていて、守りたいかということがお説教がましくなく絶妙の淡さで提示されるので私はこちらのほうが肝なんではないかと思いました。


きれいで健やかなアンナの、母性。


新本格派に代表されるような「ミステリはゲーム」の感じが優先順位の上のほうにあるかたには生ぬるい作品かもしれませんが、私はこういうのも大好きです。




……さあっ、ネタバレなしを目指しましたよっ!(目指しただけかな?)