いっこ前の記事を投稿してから3日が過ぎ、そのあいだにキコさんの大宮ソニック、その前夜のストリート、ほかにも書いていいはずのことがあったにもかかわらず更新がまた途絶えたせいで具体的にukiちゃんあたりにご心配をおかけして……本当にごめんなさい。


あのねちょっと冷静になってきましたよ!


だからまあその、好きな人が自分じゃない人を好きになって結婚する事実は脇においといて、嬉しかったことにたくさん目を向けたいと思います!


もー、数えればけっこうある「嬉しいこと」の中でも、断然トップで感激したのはキコさんの大宮ソニック。雨が降って風も吹いて、サンダルで泥ははねるし靴擦れも痛かったけどそんな小さな問題を軽く吹き飛ばすくらいに圧倒されました。映画が、事前には「難病の少女もの」としか知らなかったから「もし、生きたくても生きられない子もいるんだからその分おまえはがんばって生きるんだ」というような方向性でメッセージ発せられたらどうしようと怖かったのですが、育ちゃんの闘いぶりはそんな主張を逆にかすませるくらい、誰かと比べて「だからこうあるべき」じゃなく、語弊があるかもしれないけど怒り、私に与えられた理不尽な試練に負けてなんてやるものかと燃えさかる火柱みたいな強さを感じさせて、難病がどうこうじゃないんだなと。誰だっていつかは死ぬけどその限りある生命に対してどれだけ誠実かつ積極的でいられるか。問題はそこなんだなと思いました。


キコさんの予告の通りにタオルぐしょぐしょになるくらい泣いて、エンドロールで歌声を聴いてまたこみ上げるものがあって、ああ……と放心しかけたところに再度イントロが流れるではないですか。上手から白い衣裳のキコさんが現れ「ほほえみの花」を歌いだすではないですか。


すでに泣いてるからもういいやと我慢せずにほろほろ泣きました。


そして。ラストの「ありがとう」で渡していただいたピンクのペンライト(ありがとうございました!)。私は7列目くらいで振っていたのですが、最前列にずらっと座っていたおなじみの宣伝部の皆さんのライトがこう、ゆっくり揺れるのがキコさんの姿とセットで見えて。曲は「ありがとう」だったけど、私そのとき「これがほほえみの花の色」とぼんやりにじむ目で見ていました。


キコさんを応援して、大好きで、ずっと聴いていたいと願って振るピンク色。その向こうでスポットライトを浴びて白く輝くキコさん。このたとえわかりやすいのかなナウシカの映画版のクライマックスで姫ねえさまが金色の野に降り立つでしょう、金色の野は惻隠の情であり愛情でありそれはほほえみの花にもあてはまることで、あのとき、ステージの上のキコさんは私たち観客の希望そのもので、だからそのあまりの神々しさに私ったら涙腺ぶちこわれ。


……アンコール「まさかの展開で曲がありません、どうしよう」と言われてとっさに「どうしようもないわたし」が来るかと期待した空気よめないリンゴの感想録(苦笑)。