ちなみにきょうのごはんはカレーでした(ひとつ前の記事を参照→ )。昔は中辛だったのに母ったらいつからか辛口のルーをつかっています。カライです。ツライです。


で、槇村さとる『ドゥ・ダ……』の最新刊。6巻までの感想を書いて「次のそろそろ出てもいいはず」とかいったその翌日に出版されていました。なんたる幸運。


鯛子は妙に縁のあるプリマ倉田真理とダブルキャストでキトリを踊ることと相成り、間近で見る真理の技術の凄さに思わず拍手しつつ、自分の踊りを高めるべく練習とトレーニングに励みます。見せ場、疲労が頂点に達する終盤で、難度の高い技を完璧にキメたい。けれどどうやら、プリマの仕事ってすばらしい踊りを披露することだけではないらしくて……。


以下ネタバレを含むので白字を併用します。かなり前だけど、桐生さんの「白鳥の湖」のころ、舞台袖で鯛ちゃん、佐藤さんから「人間的には鯛ちゃんのほうがプリマに向いてると思う」みたいなこと言われていませんでしたっけ。うっすらと記憶に残っていて、だから今回「プリマはそんなに善人っぽくてはだめ」と批判する佐藤さんに少々ひっかかりました。あれ、じゃ、どうして鯛ちゃんはプリマに向いてるなんて言ったの? まさかとは思うけどその場しのぎの方便? と。


ただ鯛ちゃんの素直さといったらいいのか、バレエにかける情熱とそのためにほぼすべてを捧げている様子、ほらたとえばあまりに温度が高いと白い光になるでしょうあのまぶしさ、あれに焼かれるような錯覚におちいります。どうかこのまま邁進して、トップダンサーとして君臨してもらいたいなあと願わずにいられません。フィクションだとかそういうこと関係なく。