とまんないこの面白さ!


槇村さとる『ドゥ・ダ・ダンシン!』ヴェネチア国際編(集英社)


一度は遠ざかった「プロへの道」を目指し、桜庭鯛子は踊る踊る。身近なライバルとしてはトウシューズの音をたてず奥ゆかしいバレエを見せる静香さん、全日本コンクールでは若き天才と名高い小泉レナが登場しますが、鯛ちゃんは貪欲にいいとこを見つけて盗み、どんどん魅力あるダンサーとして成長していきます。しかし鯛子が全日本で戦っているころ、消息を絶っていた三上は山で……


目の離せない展開にもう夢中でついていくしかない感じがたまらなく楽しいです。ただ、細かいことをいってよければレナちゃんはこれまでコンクールに出たことがないという話だったのに取材に向かう宮脇さんの手には何かに入賞した彼女の写真入り記事……これはいったい? あと冴子先生が鯛子にふりかかった災難を知っているのはなぜ? 龍多香子が口を割ったとは思えないし。あ、龍多香子といえば初めのほうに出てきた榊氏と愛子先生のとこの榊龍一とは関係があるのかしら。


ともあれ桐生さんも立派になっていたし、なんていうか鯛子とも青白くないすがすがしい関係が築けているみたいで桐生さんファンの私としては大満足です。


6巻が発行されたのが去年の8月、5巻は3月末ということだからもうそろそろ7巻が出てもいいんではないかと期待してます。鯛ちゃんのキトリわくわくする!(リンゴのキトリイメージはテレプシコーラのひとみちゃんです)