歩いていたらどうも遊吟の卓さんっぽい人がギターをかかえていて周りには女の子がいて、立ち止まってじろじろ見ていたら演奏が始まり、声が明らかに卓さんだったので輪に加わりました。


ちゅうおうかじつ。中央? 果実? どんな字をあてるのかわからないけど、1月の終わりに聴いたときと同じくやっぱりうっとりしました。もう少しあのひとに幸せあたえて、ねえ神様。の「ねえ神様」の部分が、イメージですが身を引きながらもいとしく思って遠くからせめて神様に託す形でもと祈っている、切ない、清らかな愛情を思わせてきゅんとしてしまいます。


夕方の薄暗がりで、しかもお天気もそう良くはないという条件のせいか聴衆が少なかったので、たくさん目が合いました(笑)。卓さんは階段に腰かけていて、常連らしい女の子も少し離れたやはり階段にすわっていたのですが、さすがに前に誰もいないのはさみしいんじゃないかと気を回して正面あたりにしゃがもうとしたらくらりとバランスを崩しました。いわく、この正面のスペースにはマモノが棲んでいるとのこと。ダカラ階段ニスワッテタノネー。しかし足もとにさえ気をつければ卓さんの向こうにオレンジ色の雲が見えてかなりいいポジションではありました。冬の夕焼けももうそろそろ見られなくなるなあ。とても好きな景色。


寒くてはげそうだ、と曲の合間にいっていた卓さんが終了後に「ごめん明日もしたくさん髪が抜けたらきょうのせい」みたいなことをいうので「寒いとはげるんですかー?」とつい訊いたら常連の女の子ともども爆笑されました。嘘だって。またも天然に認定されてしまいました。あうち。