いつも交わしてきた

「この先もずっといたいな」

答えはいつもいっしょ

「あの星をくれたらね」


(小松未歩『輝ける星』)


この、おそらく恋人であろう人の答えって要するに拒絶? しかも、いつも?

というのが長らく疑問だったのですが

もし「僕もだよ一生いっしょにいよう」といわれたら

その瞬間になんだかすべてが嘘くさくなる、と

先ほど初めて考えて気づいて

つまり

可能性として婉曲に断りつづけてるというのもアリでしょうけれども

この歌詞の視点人物が「ずっといたい」と甘えるたびにその人はしあわせで、

未来まで約束してかえって現実に味気なさをもちこむのが嫌で、

無理そうな要求をつきつけることで具体的な答えを曖昧にぼかしつづけて

でも

そういう一見「バカップル?」みたいな会話を交わせる関係、時間、空間が

とてもいとしいものだと思っていることは視点人物にも伝わっている……のかも。


おひとよし解釈かなー。


でも後半でラブラブなふたりを想像させるからには、ここはやはり。

永遠とか、変わらぬ夢とか、言いつのるのは視点人物のほうだけで

いわれてるほうは「おだやか」で「笑顔」

それは「現在」が「未来」に対してどれほどの効力をもつか

縛られた未来でも自発的に相手を好ましいと思えるか

わりと心配だからいっしょになって「そうだねずっといっしょに」なんて言えず

ただ、そのときどきで「あいしている」と思う、その感情と対象を

とても大切に、たぶん宝物みたいに、抱きしめているんではないかなどと

想像? 空想? いや、妄想?? してみるのでありました。


しかし何年この曲を聴いているんだ。中学生のとき買ったCDなのに今になって。