たっ、たっ、大変だ! 以前しをんさんがブログに「やってくれたぜよしながふみ! フラワー・オブ・ライフ!」と書いていらしたときからどんな名作だろうとは思っていたけどこんなにもってかれるとは!!


よしながふみ『フラワー・オブ・ライフ』全3巻(白泉社文庫)


カテゴライズするなら青春群像劇なんでしょうけれども、なんていうか、すごく鮮やかで私もあのクラスの1人になってあの空気を共有してるみたいな錯覚におちいる、うーん、郷愁とはまた全然ちがうんだけどあまりにくっきりと追体験をさせてくれるからどんどんのめりこんで、気づいたら読み終わってて、ああ、いいなあ高校、って文字にするとどうしようもなく軽薄だけどあああ。


きっと何歳でも生きてくのはいろいろと苦しくて、でも生命はそんな都合おかまいなしにきらめいていて、だから私たちは周りの人にずっと生きていてもらいたいと願うんだろうな。つらくても。それはとんでもなくわがままな欲求であり、でもおたがいさまではあり、そして何より「大事な人がいるから人は生きていける」ことの証拠でもあるのでしょう。


心細くなったらまた読み返そう。私にとってこの作品は光。