何の気なしに借りてきたら主題歌がCoccoの「甘い香り」でびっくりしすぎて涙。


ともあれ。行定勲監督脚本、神木隆之介くん主演のなんでしょうこれは、こどもの力のファンタジーでしょうか。空港建設が予定されている村、村民は大反対、そこへ赴任してくる公団のリーダー父子、でその子が神木くん。もともとどこへ行っても「四面楚歌。周りは敵ばっか」だったためひょうひょうとしている彼が、しかしひょんなことからクラスのガキ大将、公平と親しくなり、蒸発した父親はUFOに連れ去られたのだと信じて交信を試みつづける少女ヒハルとも打ち解けていきます。


そして起こす、奇蹟。


ヒハル役の大後寿々花ちゃんのかわいらしいことといったら。とんでもなく非現実的な女の子の設定なのに、うーわ引くーとかなくて、痛々しくもいとしく見えました。


信じること、願うこと。ハチはもともと飛べる構造じゃない、でも飛ぼうとしたから飛べたんだという公平のおとうさんの言葉がうちよせる波のようにくり返され、少々てぬるい展開ではあったけれどもともかく心から何かを期待しそれに向かって行動すること、それが人生を切り開いていくんだみたいなこと、が、あたたかな後味として残る作品でした。


観られてよかった。