かるたの後輩のブログを久しぶりにのぞいたら、先週ようやく卒論を出して、でもいろいろと裏技を使ったらしく、提出できた事実にじーんときて30分くらいの間に4回(だったかな)涙があふれたと書いてありました。


相変わらず卒論の提出は戦場なのね……


私の年はわりとおだやかだったのですが、1人だけ時計よ止まれ状態で必死に書いてる人がいて、しかも彼女の指導教授は手書きの論文しか認めないという方針のかたなのでみんなで修正液を乾かしたり生協の簡易製本すら間に合わない場合に備えてバインダーを買っておいたり、他人事ながらはらはらしました。あれが今年は多数、とまではいかないにしても複数、と考えるともうそれだけで悪い緊張に飲みこまれそうです。


毎年この場をうまく仕切って「出す意志のある学生には出させる」という一見たやすいその実むちゃくちゃ神経が削られるミッションを遂行なさってる助手のTさん、本当に尊敬します。


ああ、大学なつかしいな。研究を続けられるだけの冴えた読解力とか、整合性のある論文を書ける思考力と豊富な語彙、学位取得まで何年かかるかわからない博士課程で腐らず勉強できる根気、かつ博士号をいただいてもすぐどこかの大学に勤められるわけでもないという現実に耐える精神力、どれも全く自信がないので今さら学生として大学に戻ることは選択肢にないのですが、長い長い温室生活がやっぱり時々は恋しくなってしまって「この軟弱なリンゴめ!」と淡く叱咤激励してはみるものの淡いのであんまり効果はなく。これは早いとこ社会復帰して現実を生きるように仕向けないとなあ。