こっわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。


フランス映画です。ねえ、フランス映画の文法では子供と水は切り離せないっていうかもはや水イコール子供くらいの定番モチーフなの?


もとい。あああ、まだ心臓ばくばくいってますが、譜めくりの女。少女時代、音楽学校を受験した際に試験官のひとりで著名なピアニストでもあるアリアーヌの無神経な振る舞いが原因で演奏に大失敗、ピアニストへの夢を断念したメラニーが主人公です。彼女は弁護士事務所に実習生として入り、上司が休暇のあいだ子守をしてくれる女性を探していると聞くと「私でよければ」と申し出ます。


しかーしその上司の妻というのが、アリアーヌなわけですよ。も、全部、メラニーの計算どおりなんですよ。昔のことなど全く覚えていないアリアーヌにうまくとりいって、彼女の演奏会で譜めくりを担当するほど信頼を勝ちとる。アリアーヌはメラニーにめろめろで、こんな完璧な譜めくりはいない、ほかの子じゃ落ちつかないというほど。観ているほうとしては「ああ、でもメラニーはあなたに復讐するためにここまで来たのよっ!」とはらはらしっぱなし。


あれですね。靴を踏んだほうはすぐ忘れるけど踏まれたほうはずっと覚えている、っていう感じ。心ない仕打ちはするもんじゃないなと木枯らしのようにつめたい恐怖の中、思うのでありました。あああ怖かったあああああ。