仕事の効率化だけでなく、保育関係の知識を増やすこともやっていきたい。


今回読んだ本はこちら



私が勤める公立幼稚園では、子どもたちが自分でやりたい遊びを決めて遊ぶ時間が大半を占める。


それはただ「遊ばせておけばいい」のではなくて、「子どもたちの成長のためにどんな経験が必要か、どんな遊びを通して、その経験ができるように援助するか」ということを考えながら、その遊びができるような環境を意図的に作って(環境構成)いく。


実際に子どもが遊びだしてからも、あちらこちらで遊ぶ子どもに目を配り、一緒に遊びに加わったり、必要な物を提供したりしながら、「子どもが遊びを通してどんな経験をしているのか」「子どもの成長のために、どんな経験が必要か」などを考えている。


しかし「あちらこちらで遊ぶ子どものことをしっかり把握しなければ」と思うあまり、「とにかくあちらこちらへ行ってみる」ということをやりがちで、子どもへの関わりが中途半端になっていると感じることがあった。


中途半端に関わると子どもたちも遊びに集中できない。遊びが楽しいものでなくなってしまう。


そんな悩みを解決できそうだと思ったのが、この本だ。

「保育中、教師はどう動いて子ども達の遊びを読み取っているのか」

「どのような環境構成をしているのか」

「どのような言葉かけをしているのか」

他の園の実際の保育中の様子を動画で見ることができる。


「他園の保育中の様子を動画で繰り返し見られる」なんて、とても画期的だ。

普段は子どものプライバシーのこともあり、動画の撮影は滅多に行わない。園内の研修会で自園の子どもの様子を年に1、2回撮影する程度だ。

園外に出かけていく研修会もあるが、そこではもちろん動画、静止画の撮影は禁止である。


しかし研修会には協議会というものがあり、そこでは子どもの遊びを分析するのに「〇〇でこんな遊びをした」とか子どもの会話とかの情報が必要になる。


動画・静止画の撮影は禁止なので、そういう時は文字で必死に記録する。

その文字の記録すら、取り扱いに気を使い、大抵は研修会に参加した人しか知る機会がない。


そのため、この本はとても貴重である。普段は見ることのできない他園の様子が動画で繰り返し見られて、しかも視聴のポイントの解説もついている。


この動画を見て「教師は『ここにいれば先生がいる』と分かりやすい位置にある程度固定していることも大切だな」ということや、子どもに具体的にどのような援助をしているかということが分かった。


まだ3分の1くらいしか読めていないので、新たな学びがあればまた記録したい。