そこに近付くにつれ
あなたが不自然な程饒舌になりはじめたことに気付かぬふりはできなかった


退行を繰り返してひたすら乳房をもとめる手はいつも生温い空を掴んでいる。羊水と胎盤から開放したかに見せかけて熟れ過ぎた果実が枝から落ちてぐしゃりと潰れるような自身の錯覚はきっと甘すぎる体臭のせいだけではないだろう。