2007年 『善き人のためのソナタ』
http://allabout.co.jp/travel/travelgermany/closeup/CU20070131A/index.htm
公式HPが無いのかなぁ?見つからなかった。
とりあえず一番内容が良さそうなページを選びましたん
さてさて。
この映画は、本当に本当に「「心に響く」ので何と言っていいやら。
感想の言葉が出てこない。
本当に物語の「核」になっているのが、邦題のままで、
「この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない」という
“善き人のためのソナタ”という曲。
昔、ロシアの革命家が「この曲を聴いてしまったら
悪人になりきれず、革命が続けられなくなる」と言った
ソナタがあったそうで。
…だいぶ前に観たので詳細は忘れてしまいました。映画の曲はオリジナルだそうです。
そんな人の心に響くソナタが、物語を進めていく。
仕事としてやらなければならないこと、貫き通してきたこと、
でも心を動かされてやまないことに迷って。
自分の思うとおりに動いて。
自分の思うとおりに動いた結果が。
最後の最後で報われそうになり、でも…って一歩あって。
そしてその最後の最後の一歩のところで。
めちゃくちゃ涙が出た。
ああ、こういうことだったんだねって。
恩返しの方法って、きっと正面きっていくだけじゃなくて。
こんな方法もあるって。
すごい映画です。
アカデミー賞 外国語部門受賞だっけ?
うん、頷けます
東西ドイツが分かれていた時代、言語封鎖で自由に作品を
発表できなかった時代。
ある国家機関の人が、ある舞台監督と舞台女優の生活を
盗聴することになって…っと、この予告を聞いただけで
暗いから観るのやめよっかな…と見逃す気満々でした。
でも同じ映画館の年間パスポートを持っている友達が観て
「絶対に観た方がいいよ」って。
それで無理くり時間を作って観に行って。
見逃さなくて本当に良かったって思った映画です。
主人公を演じた役者さんが、当時、本当に盗聴されていた
経験をお持ちだそうです。。。
戦時中。
当時の奥さんに裏切られていたとか。
そういう背景からも、リアリティがある映画。
そして去年亡くなってしまったそうで。
ご冥福をお祈りするとともに、素敵な映画をありがとう。