いつ最後に会ったかな。
もう三年以上前だと思う。
入院していることだけ知ってた。
けど、それ以上のことは何も知らなかった。
毎年お正月に、百人一首を立派に読み上げてる元気なおじいちゃんしか知らない。
それしか思い出せない。
夕方ごろ、お兄ちゃんから病院に行くと連絡が来てて、お父さんからもおじいちゃんが危ないから来なさいってメールが来た。
久しぶりだし、しっかり会っておこうと思って顔見せに病院に行った。
一緒に行ったお兄ちゃんに、なんで急に病院に行くことになったの?とか聞いてて、なんだか話が噛み合ってなかった。
病院に着いたときにおじいちゃんが亡くなってたことを知らされた。
お父さんの手違いで、わたしにだけ死亡報告のメールが送られてなかったらしい。
病院にある、金属の大きな棺に眠るおじいちゃんの顔は、わたしの知ってるおじいちゃんじゃなかった。
無感情のまま、ひたすら目から水がとめどなく流れ続けてた。
病院にいたおばあちゃんに、来てくれてありがとう、急にごめんね、なんて言われた。
お礼を言われる筋合いも、謝られる筋合いないのに。
頭の中くるくるしてた。
帰り道、いつにもなく小さなお父さんの背中を見て、やっと涙が出た。
もっとたくさん
おじいちゃんと思い出つくりたかったなぁ
