中国地方ソロキャンプツー② | 酒とバイクとのんだくれ

酒とバイクとのんだくれ

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5月2日(木)~5月5日(日) 

 

 ■5月3日(金)/2日目

始 広島(宮島)
↓ 山口

↓ 火の山公園

↓ 毘沙の鼻

↓ 角島

終  千畳敷キャンプ場

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朝5時、テントの中が明るくなって目覚める。
というか夜が寒く、朝になるまで何度も寝たり起きたりしてしまった。
いつもならすぐ朝飯食べて撤収作業に取り掛かるものの、この日はあまりに寒くてすぐには寝袋から出られなかった。
みの虫状態で昨日買っておいた朝飯のサンドイッチをかじり、なんとかテントを抜け出る。
ご飯を食べて少し体が暖まったのか外の冷たい空気が心地よかった。
バイクに荷物を積み込みフェリー乗り場へ。
乗り場にはすでに2台のバイクがいたのでその横に並べる。
 
?「あれ?昨日横に停めてましたよね?」
バイク乗りの一人が話しかけてきた。
よく見れば昨日宮島の駐車場で隣り合わせになっていた千葉ナンバーの人たち。 
ちょうどタイミングが同じだったみたい。
千葉の人たちは宿だったらしく、夜の大鳥居と五重の塔を見てきたと話してくれた。

千葉 「見に行かなかったんですか?」

44  「テントで寒くてそれどころではなくて (というか酒飲んでた)」

話を聞くと千葉の人たちも昨日宮島入りしたとか。
前々日、会社が終わってからそのまま夜9時頃出発し、夜通し走って昨日宮島に入ったそうな。
この人たちもエライスケジュールだな。
島巡りをしているそうで次また東のほう(戻るルート)の島に向かうとか。
7時台のフェリーがきたので乗り込む。
 
雲は少し出ていたけれど今日も晴れそうだった。

宮島を後にする。
千葉の人たちと挨拶を交わし、フェリーを降りてお互いに反対方向へ走り出した。
今日は昼ぐらいまでに下関に着く予定。
が・・・なんか昨日と比べるとやたらと車が多い。
そういえば今日からGW。
ひたすら山陽道を西へと走り、下関ICで降りる。
最初の目的地、「火の山公園」に向かうが途中道を間違え、関門橋を渡りそうになり福岡県に行ってしまうところだった。
九州はまた今度。
昼前には関門海峡と関門橋を臨む「火の山公園」に到着。
眺め景色がいいと聞いていたが、今日は空がかすんでイマイチ。
直ぐに次の目的地に行こうとしたが、山頂行きのロープウェイが5分後に出るというアナウンスが。

せっかく来たし乗ってみることにした。

ほんとなら山頂までバイクで行けたんだけれど。 

ロープウェイで乗り合わせた子供が母親にしがみついて怖い怖いと言っていた。

山頂から臨む関門橋。と、デカいタンカー。
やはり今日は白いなぁ。
それから火の山公園を後にして次の目的地、本州最西端の「毘沙の鼻」に向かう。
関門海峡沿いのR9に出るとでかい大砲があった。

海沿いの「みもすそ川公園」というところで、大砲のレプリカが並んでいた。
大砲の奥に見える山がさっきいた火の山公園。

それから源義経と平知盛の像。
関門橋も下からよく見える。
R9からR191を走り、途中ガス補充を。
ガソリンスタンドの店員さんにこれからどこ行くのか尋ねられたので「毘沙の鼻」と答えると、

店 「あそこ何もないですよ」 

でもとりあえず本州の端っこに行ってみたいので構わず向かう。
道路沿いに看板が出ていたので迷うことなく到着。
駐車場にバイクを停めて200m程歩いたところが端っこでした。

うん、店員さんの言うとおり何もなかった。

遠くに見えるのは蓋井島だろうか。
駐車場以外何もなかったのでまた直ぐに出発。

「毘沙の鼻」を後にして海沿いのR191を北上、「角島」をめざす。
しかし、昼も過ぎたがご飯はまだ。とりあえず何か食べたい。
しばらく走ると「道の駅 北浦街道豊北」があったので入ることに。
GWのためか多くの車が駐車場待ちの渋滞を作っていた。
その横をすり抜け駐車場の隙間に停めさせてもらう。
道の駅は出店やお土産屋など賑わっており、そのうちのひとつ、デコポン含む3種類のみかんの直売をしている露店で足を止めた。
試食ができたのでお店の人に言われるがまま3種類食べてみるが、うん、やっぱりうまい。
みかんサイコー、ほしい。
が、一袋に10個も入ってる。
車なら問題ないけどバイクにしたら大きすぎる荷物で、さすがに積み込めない。
なので試しに聞いてみた。

44 「あの、1個だけで売ってもらうことってできますか?バイクなので10個はちょっと多くて積めないんです」

店 「えっ・・・!」

お店のおばちゃん、一瞬戸惑ったけれどなにやら足元をゴソゴソ、すると、

店 「はいっ」

ニコニコしながら差し出された一個のデコポン。
今度は私が一瞬戸惑う。

店 「いいよ、持ってきな。サービス!」

男前なおばちゃんに惚れそうになった。

お礼を言ってありがたくいただいた。
それから食堂で「小フクから揚げ定食(980円)」で少し遅い昼食をとり、ケーキ屋さんにイチゴソフトがあったのでもちろんこれも食べる。

テラスがあったので出てみると遠くに次の目的地の「角島」がうっすらと見える。
天気がいいがやっぱりちょっと寒い。
観光案内所があったのでそこでパンフをもらい、角島でキャンプができるか聞いてみるが、キャンプ場は夏季シーズンしかしていないとのこと。
ということを教えてもらいふたたび出発。
道の駅からはそんなに時間はかからなかった。

やがて角島大橋が見えてくる。

それにしても角島も車の渋滞がヒドく。
途中の道の駅や角島灯台も車が多くてあまり長くは滞在しなかった。

またいつか機会があればオフシーズンにゆっくりまわろう。

夕方に差しかかったのでキャンプ場に向かうことに。
渋滞の角島から脱出してR191を東に走り長門市にある「千畳敷キャンプ場」へ。
途中コンビニがあったので氷や酒、食料など買い出し。
「千畳敷キャンプ場」へ向かう道のりには風車がたくさん建っていた。

キャンプ場に着くと2張り(うち一つはバイク)のテントしかなかった。

駐車場横のカフェが受付をやっていた。(キャンプ500円)
ついでに受付してくれた店員さんに聞いてみた。

44 「お酒っておいてあります?」

店 「ワインならありますよ」

ということなので店内に入り赤ワインをボトル一本お願いした。

店 「グラスでしかお出ししてないのですが・・・」

44 「なんと!」

というやりとりをしていると調理場からカッコいい白ひげを蓄えたオジサマ(責任者?)が出てきて、ボトル売りでもいいよと言ってくれた。
6本ほど並べてもらい、好きなの選んでくださいと。

44 「おススメってありますか?」

白ひげ 「ごめん、俺ワインよく分からないんだ」

ということなので最初に気になった青いラベルの赤ワインを購入。
ワインが手に入って少しテンションが上がり、ラッパ呑みしながらテントを立てる。

キャンプ場の周りは公園になっており、テーブルとイスがあったので今日はタープを立てなかった。

気候的にも梅雨がつかなさそう。

カフェの屋上が展望台になっていたので登ってみる。

千畳敷らしい。

酒の準備をしているとバイクのテントの人が乗り入れしてきた。
実はこのサイト乗り入れ禁止。
気になったので乗り入れ禁止ですよと声かけてみた。
するとその人、管理の人に乗り入れを尋ねたら
「基本駄目なんですが。暗くなって人がいなくなれば・・・まぁバイクならいいですよ」
と言われたとか。
そうとは知らず注意してごめんなさいと謝り、早速私も乗り入れてテント横にバイクを持ってきた。
駐車場まで少し距離があり荷物の移動がちょっと大変なのでこれで大分楽になった。
ということで酒を始める。

ワインとビールと、道の駅で買ったふぐあぶり焼きと、おばちゃんにもらったデコポン。
それにスモークタン、ゆでたまご、漬物。
ふぐあぶり焼きは日本酒がよく合いそうだったが、今日はワインでも美味しい。


しばらく呑んだ後、さっき注意してしまったバイクの人に改めて謝りに行くことにした。
ついでに一緒に飲めないかなと思った。
ワインボトルとつまみのビーフジャーキーを手に行ってみる。
ちょうどその人もお酒を飲んでいるところだった。
先ほどのことを謝り、一緒に飲みませんか、と尋ねると快諾してくれた。
イモ焼酎のお湯割りを呑んでいたので、私のワインと交換して呑んだ。
鹿児島の人で、その人もGWを使ってソロキャンしているところだという。
色んなところをキャンプして走ってきた話を聞いたり話したり、私も普段できないキャンプの話や道具の話ができて楽しかった。
そしていつも通りいつの間にか酒で記憶が無くなりました。

 

■5月3日(金)/2日目/走行距離 312km