昔々、ある方に「一流の人ほど謙虚なんだよ」と言われたことがあります。
漠然とは理解していても現実に落とし込むことが出来ていなかったのだけど、この1週間、本物の一流の歌手の方々とご一緒させていただいてじわじわと実感してきました。
水木さん、石原さん、風雅さん、高取さん、松原さん、速水さん、山野さん、川島さん、ドリーミングさん・・・
みなさん自分に厳しく、他人に優しく(甘くではない)、真摯でひたむき、相手の年齢や立場の上下関係なく変わらず丁寧。
そして目標値と要求値は高い。
極めつけはネコーズさん。
膨大な数のCMソング、楽曲のコーラスをされていて、日本人なら歌声を聞いたことがないはずがないというコーラスグループのレジェンドの方々。
コーラス隊が参加する曲のメインVoをされていたのでリハでアドバイスをいただいたり、楽屋が同じで出番前の声出しを垣間聞かせていただいたり、世間話などもさせていただいたのだけど、「一流の人ほど謙虚で真摯」ということを最も肌で感じさせていただきました。
シンガーとしては神様のような憧憬を、人としてはあんな人になりたいという願望を抱くほど尊敬しています。
キャストの皆さんは若い頃から厳しい現場で鍛えられ、叩き上げられてきた方々で、たとえリハでも仕事の質が低かったら本番には来なくていいって言われてしまう環境で何十年も活躍されてこられた方々。
リハと本番の2日間で数年分の勉強をさせてもらいました。
あの現場に居られて幸せです。
コーラス隊の参加を決断してくれた石原さんには心から感謝してます。
ほんとうに歌には人間性が出る。
川島さんや山野さんの歌が優しくて沁みるのは、お人柄がそうだから。
素敵な歌を歌う方は、その方自身も素敵。
技術も人柄もともに伸ばしていかなくちゃいけない。
とにかく、歌にも人にも真摯で謙虚になることを心がけて歌って行きます。
迷子になった時には、ネコーズさんを思い出す。