「サヨナライツカ 辻仁成」
サヨナライツカ
バンコクで働く“好青年”とよばれる豊は結婚を控えるなか、謎の美女・沓子と出会う。
そこから始まる激しくくるおしい性愛の四ヶ月。
二人は別れを選択するが二十五年後の再会で…。
いつも人はサヨナラを用意して生きなければならない
孤独はもっとも裏切ることのない友人の一人だと思うほうがよい
愛に怯える前に、傘を買っておく必要がある
どんなに愛されても幸福を信じてはならない
どんなに愛しても決して愛しすぎてはならない
愛なんか季節のようなもの
ただ巡って人生を彩りあきさせないだけのもの
愛なんて口にした瞬間、消えてしまう氷のカケラ
サヨナライツカ
永遠の幸福なんてないように
永遠の不幸もない
いつかサヨナラがやってきて、いつかコンニチワがやってくる
人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと
愛したことを思い出すヒトとにわかれる
私はきっと愛したことを思い出す
沓子は寂しいときに寂しいと言えない女性だろう
光子は寂しいときに寂しいと言える女性だろう
どちらも愛に生きた
どちらも愛し、愛された
切ないストーリー
好きなあのヒトに会いたくなる本
私が死ぬとき、何を思い出すのだろう?
愛したこと?愛されたこと?もっと違うこと?
ただ
泣いて生まれたから、笑って死にたい
そう思う
