大切なものほど
無くしてから
気がつく
家族
親友
友達
恋人
全部無くしてから
気がついた
いつも一緒にご飯を食べて
一緒に寝て
一緒に騒いで
喧嘩して泣いて
笑って
「仲良し姉妹」
そういわれてた
ずっと妹は
その日々が
あたりまえだと思ってた
妹は
妹思いの優しくて楽しくて
相談にのってくれる姉が
大好きだった
だけど
その裏では姉は
どこの病院に行ってもわからない
原因不明の全身の痛みで
苦しんでいた
周りの人は
すぐ治るって
軽い気持ちでいた
だんだん症状が悪化して
階段ものぼれなくなっていた
でも皆に心配かけたくない
お姉ちゃんは
いつでも笑っていた
毎日。
家族にさえも素をださず
笑っていた
みんなはその笑顔の裏に
気づけなかったんだ
でも妹だけは気づいた
ふいに見せる
苦しそうな表情
でも妹が心配しても
姉は笑っていた
そんなこともしらない父は
姉に金だけを求めた
毎日金、金、金
父はギャンブルばかりで
姉の貯金箱を壊したりもした
思い通りにならないと
家のものすべてを破壊した
母は優しいながらも
遠まわしに金を求めた
妹はそれを知って
悲しみと怒りがこみあげた
どうして姉ばっかり
こんなめにあわないといけないのか
わからなかった
妹は姉をできるかぎり必死で支えた
姉が階段をのぼるときは
必ず駆け寄って肩をかし
荷物を全部持ち
バイトをしてお金も支え
姉の病気が少しでも楽になって
ほしかった
だけど
姉は彼氏ができ
すぐ家をでて同棲をはじめた
そこは最悪だった
彼氏の母も一緒に住んでいた
病気があると知っていながらも
家事をすべて姉にやらせた
そこの家は霊の通り道らしく
お札がなぜかはってあり
霊感の強い姉はひどいダメージを
うけた
姉は居候しているから
なにも言えなかったが
彼氏が支えてくれた
彼氏の母は仕事もせずに
毎日遊び歩いていた
ある日姉に滞納金を
押し付けて
自分だけ引っ越すと言い始めた
呆れた姉は
彼氏と一緒に
遠くに引っ越すことに決めた
姉が引っ越す前に
妹は姉と再開した
すべての話を聞いた妹は泣いた
幸せになってほしいと願って
全部の姉の行動を応援してきたのに
悲しみでいっぱいだった
妹は自分が変わってあげれたら
もっと支えていたら
もっと親と和解していたら
後悔していた
でも姉は笑顔だった
どんなに妹が泣いたって
妹が泣きやむまで頭をなでた
親と連絡をとだえたまま
姉は引っ越した
家に残された妹は
さみしかった
でも口にださないことにした
こんなことで
姉を困らせたくないから。
いつでも助けられるように
バイト代を貯金した
続く