
2020年10月31日(土)
高速ジェット船に以前から興味があり、一度乗ってみたかったので熱海港から伊豆大島まで初めて乗船し、ちょっとだけ地層を見学しました。
(ブログの内容を下記の動画にまとめてあります。よろしければこちらもご覧ください)
<熱海港 東海汽船きっぷ売り場> <熱海港 時刻表>
東海汽船は本日大島行の1便のみでした

<乗船券>(熱海⇔大島) 片道4360円

購入時には鉄道と違い、氏名、電話番号を聞かれます。おそらく乗船名簿代わりだと思います。
行き当たりばったりの日帰りだったので、正規運賃を払うことに。片道4360円しました。帰り熱海港で立ち話をした紳士の方は往復5000円と言っていました。予約するほうが何においてもお得です。こちらの紳士の方とは話が合い熱海駅まで車で送っていただきました。
東海汽船の方に「もし片道しか購入せず、帰り満席だった場合、立ち席、増便はあるのでしょうか?」と聞いたら「それはありません。」と帰って来れないことを言われました。乗船の際は必ず最終目的地まで購入したほうが心配ありません。乗船時には半券を切り離され、残りの半券は下船時に回収されます。記念に欲しいと言ったら断られました。
<セブンアイランド(結)(東海汽船)> 大島(岡田港)行

港は鉄道とは違い乗り場への入場券は不要。桟橋まで行くことができます。今回乗船するのは東海汽船の高速ジェット船 「セブンアイランド 結(ゆい)」 出航まで1時間近く前についたのですが、ジェット機のようなエンジン音を響かせ出発準備をしていました。
これはジェットエンジンで船体を海面から浮かせ、時速約80kmで航行する船でジェットフォイルと呼ばれています。ジェットフォイルはアメリカの航空機メーカ-ボーイング社が設計した船で、初めは軍事用に開発されたが、後に旅客用として開発され、航空機のボーイング7〇7型と同じようにボーイング929型とつけられています。現在はライセンスが川崎重工に移管され、この最新船の「結」は川崎重工製「川崎ジェットフォイル929-117型」として運用されています。今まで中古船を購入しメンテナンスし使用していましたが、私にとっては予想外の高額費用で2020年7月に25年ぶりに新造された船舶だそうで、噴火、地震などの災害時にも有効なので東京都が補助しているそうです。初めて乗りに来て最新船とは運が良かったです。
<ルイドバカンス3世」(富士急マリンリゾート)>
初島行き
隣には富士急マリンリゾートのクルーズ船「ルイドバカンス3世」初島行きがセブンアイランドの横に入港し、先に出航していきました。乗客は展望デッキに出て笑顔で手を振って出航していきましたが、セブンアイランドはクルーズ船のように客室からは出られず、シートベルトを着けなくてはなりません。
熱海港9:10発 <伊東港に寄港します。>
伊東港着:9:35着 9:40発

熱海の町を見ながら途中伊東港に寄港します。伊東港は1隻停泊できる狭い港でした。乗客は5人くらい。見た感じみんな釣り目的で乗船してきました。バスのように乗船次第すぐの出航となりました。小回りが利く船と感じました。伊東港の職員の方手を振って見送ってくれました。

伊豆半島に沿うように航行し、クジラなどの大型海洋生物が発生する区域では衝突を避けるため途中減速して航行します。ジェットフォイルは台風並みに荒れていても航行可能だが、港に接岸できないので荒天の時は欠航となる。と地元の方が教えてくれました。航行中ゴルフ場らしきものが見えてきました。ひょっとして名門、川奈ゴルフクラブでは?いつもと違った角度から景色を見ることができるのも船旅の楽しみの一つと感じました。

大島が見えてきました。と言っても、私は初めて訪れたので到着案内があるまでどれが大島なのかわかりませんでした。メディアを通じては単調ですが、実際乗ってみると少しも飽きません。
<大島 岡田港>10:15着 セブンアイランド 大漁

大島には「元町港」「岡田港」「波浮港」があり客船が入港できるところは「元町港」「岡田港」の2か所。
ふだんは元町港に入港するが、波の状態が不安定な時は岡田港に入港します。
地元の方から元町港は外洋の波が直接入ってくるので天気によって波の状態が変化しやすいのですが、岡田港は
入り江になっているので天気が悪くても元町港よりは安定している。と教えてくれました。
今回は天気が良かったのですが風が強かったせいか岡田港に入港しました。
上記の船はセブンアイランド大漁(ボーイング929)。東京行き10:30発。これが午後大島に戻り、私が乗る熱海行きになります。
岡田港客船待合所

港で釣りをしている方が目立ちました。大島は本土と違いコンビニがなく店といえば個人商店がほとんど。筆記用具を買いたくても探すことができませんでした。
<民宿 米丸さん> <サビの定食>

このまま帰っても良かったのですが、帰りの船が15:45までなく5時間も待ち時間があり、三原山行き最終バスの案内があったのでそれで三原山に行っても良かったのですが、今までの経験で焦って行動した結果体力だけ失うことが多かったので、観光案内所で時間つぶせるところがないか聞こうと思って行ってみると案内所の職員の方が他のお客様と話しており、他の職員に聞いても専門外らしく結局話し終わるのを待つことにしたのですが、30分近く待っても話が終わらず仕方なく食事でもしようと民宿米丸さんへ入りました。せっかくなら地元でしか食べられないものの方がよいと思い聞いたところ「サビ(クロシビカマス)」をすすめられました。「サビ(クロシビカマス)」の焼き魚、あしたばの和え物、カメノテ(甲殻類の一種)の料理でどれも珍しく趣のある料理でした。ここで先ほど観光案内所の方がなかなか手が空かないことを話し、地層に興味があったのでそこのお兄さんに地層行きたい。と言ったらちょっとお待ちください。といって店を出て行ってしまいました。

時刻表を探しに行ったと思っていたら、先ほど対応中だった観光案内所の方をお店まで連れてきてくれました。観光案内所の方は一通りパンフレット時刻表などの資料を持ってきてくれルート即座に組んでくれ、説明した後戻って行かれました。しかしそのあと・・・帰られたと思ったら真ん中の図にある地層付近の手書きの地図を描いてきてくれ「ここから新島、神津島、利島が見えて・・・時間あるからその先砂の浜まで行けるのでゆっくり写真撮って・・・・帰りはここのバス停から・・・」と非常に丁寧に対応していただきました。だから先ほどの観光客にも私と同じことをしていたのでなかなか戻ってこられなかったのだと思いました。ここまでしてもらって大変申し訳ない気分でした。またバスの出発までの間民宿のお兄さんは大島のこと、個人的なことを話してくれ話の中で観光案所の方は大島のことなら何でも知っている大ベテランと教えていただき右の地図は職員の方が作成されたそうです。お二方共お客様一人ひとりを大切にされている印象を受け、いつもはしないのですが、帰りにはお二方にお礼をを言わなくてはならない気分になり再度お礼にうかがうことにしました。
<大島バス> <元町港> <元町港客船待合所>
岡田港12:13発 元町港着12:30 元町港発13:20

地層へは岡田港から元町港で乗り換えます。バスで移動しましたが大島はほとんど平らなところがなく平らなところは交差点くらいで、山にできた町と言った感じでした。本日船は岡田港発着なので元町港の営業は行っておりませんでした。よって港はかなり広く感じられました。
地層断面13:34着

地層大切断面:以前岐阜県の根尾谷断層見たときにちょっとだけ地層に興味を持ち大島にも地層があることを知り今回訪れてみました。工事中に偶然発見されたそうで約百数十年ごとの噴火により火山灰が堆積した地層だそうです。資料によると15000年前のものと思われます。湾曲は堆積物が両側から圧力がかけられたものではなく、もともと湾曲したところに堆積したものだそうです。火山博物館に行けばより詳しくわかると思うのですが、今回は時間がなく行けませんでした。「バームクーヘン」「大地の年輪」とも呼ばれています。詳しくは下記の「地層切断面」の案内をご覧ください。


水平線には「利島」「新島」「神津島」が見られ熱海から50kmしか離れていないところだが、かなり遠くへ来た感じがしました。この先機材不具合でお伝え出来ませんが、20分くらい歩くと「砂の浜(さのはま)」という火山灰でできた黒い砂浜があります。夏は50度くらいになり裸足では歩くことが難しいそうです。

観光地図を見ると大島には観光名所がたくさんあり1日では周りきれません。バスの中で夜の便で朝船でついて
観光するのもいいね。という話が聞こえました。次回行くときは計画立ててゆっくりといきたいと思いました。
今回ジェットフォイルに乗るだけでなく、大島で新しいことを発見することができたことは民宿のお兄さん、岡田港観光案内所の職員の方のおかげだと思います。お二方に改めてお礼申し上げます。
ルパンの気ままな旅行記
「セブンアイランドに乗船・ちょっとだけ大島散歩」
でした。