もう日付が変わったので昨夜になりますか・・・
今、非常に残念な気持ちでブログを綴ります。
僕にはパイロットになるために陸上自衛隊の工科学校に入った義甥がいます。
その彼が遊びに来まして
昨夜、一緒にジョナサンに食事に行ったのですが、
義甥の人間性が一層悪くなったのを見て、非常に大きなショックを受けています。
自衛隊に入る前から問題行動を繰り返していた義甥ではありますが、高等工科学校に入って数年で、人間性が更に悪い方向に
行ってしまったのです。
人として最も大切な部分が…
高等工科学校や防衛大など自衛隊の学校は身分が学生でも給与がもらえるんです。
工科学校の場合、中学を卒業して入る学校なので年齢で言うと、15歳16歳から給与がもらえるわけです。
一般の高校に通っている同世代とは比較にならないほどお金を手にすることが出来るわけです。
中には昔の自衛隊生徒の時代のように、家が貧しくて、尚且つ高校卒業ぐらいの資格も欲しくて、家に仕送りしながら頑張っている子もいるわけですが、義甥のように、そうではない子も多数いるわけです。
義甥は私立の中高一貫校の中学にいたのですが、入学時の誓約を破って、中学卒業後に付属の高校には進まずに自衛隊の高等工科学校に入りました。
高等工科学校を受検することを中学の担任に申し出た義甥は、担任から「仮に高等工科学校が不合格となっても、あそこを受検したら、うちの高等部へは進めなくなるぞ」と言われたそうですが、頑なに受検する意思を曲げなかったそうです。
義甥の高校に限らず、どこの私立の中高一貫校でもそうですが、本来中学高校の6年間、徹底した教育をして生徒たちを難関大学に合格させることを目標としているわけです。
なので、中学校を卒業後には必ず付属の高等部へ進学することが学校の定めた教育カリキュラム上、絶対に必要な条件であり、中等部入学時に中学卒業後は付属の高等部へ必ず進むことを誓約させるのです。
ところが、義甥はその誓約を破ってまで、頑なに高等工科学校へ進むことに拘ったのです。
パイロットになりたければ、高校3年次に航空学生を受けるなり、大学4年次に僕のように飛行幹部候補生を受ければよいのです。
なのに下手すれば中卒になるリスクをとってまで高等工科学校受験に拘った理由・・・
その理由は単純で、陸海空のパイロットになる道の中で1番パイロットになりやすいコースだったからです。
さらにエリミネート(パイロットをクビになり、地上部隊に回されること)される確率も航空や海上のパイロットと比べて格段に低いからだそうです。
防衛大と同様に将来、幹部自衛官にもなれますし。
義甥がそのおいしい条件に目がくらんで盲目になっている一方、困ったのは学校です。
特に当時の担任や当時の校長。
義甥が工科学校を受験して不合格となり退学してプータローになられては、学校としてもかえって体裁上、困るわけです。
担任としても、まさかの退学者を出して、さらに工科学校を不合格などという不名誉な汚点を残してしまっては、今後、職場での立場がかなり危うくなってしまうことは明白です。
学校としては在校生や保護者の間で混乱を招く可能性も危惧したはずです。
「中高一貫校なのになんで中学卒業後すぐに退学者が出るの?」「他校を受けたってどういうこと?」「付属の高校に進むことが誓約に入ってるよね?」といった感じで在校生やその保護者に対して示しがつかなくなりますし、今後の入学生や保護者に対しても示しがつかなくなり、今後の学校運営上、問題が出てくるわけです。
ですが、義甥は高等工科学校を受験することを学校から認めてもらいました。
学校側としても義甥が高等工科学校を受ける以上、合格してもらわなければ困るわけですから、高等工科学校受験の際に提出した校長からの推薦状なども相当本人に都合の良いように書いてもらったのかもしれません。
しかし、それでも推薦試験は落ち、一般採用試験で補欠となり、お情けで入校させてもらったのです。
おそらく推薦試験の際に提出した中学の校長が書いた嘘か真か疑わしい推薦書と担任が書いた内申書のおかげだと思います。
校長は義甥の印象が良くなるよう思いっ切り脚色や誇張して推薦書を書いたのではないでしょうか?
内申書だって「~に積極的に取り組み…において大いに貢献しました」等の文言は、僕も長年、高校の入試業務で膨大な数の中学校から送られてくる内申書に目を通しているから大体察しがつきます。
当然、それが誇張かどうかも分かってしまうものです。
中学の担任にしてみれば、自分のクラスから合格できずに卒業時に進路未定者を出してしまうのはマズイですから…
そう考えると、甥の担任や校長の立場なら尚更そうではないかと疑ってしまいます。
中高一貫校で経済的な事情等の正当な理由もなく、中学卒業後に付属の高校に進学もせず、進路未定のまま中学卒業と同時に退学者を出したら、在校生にも保護者にも示しがつきませんから。
義甥は、内容が嘘か真かはともかく、推薦書や内申書のおかげで、高倍率の試験の結果は散々でも、補欠となり、お情けで入れてもらったのではないでしょうか。
だとしたら、義甥は中学の校長や担任の先生に感謝しなければなりません。
お情けで入れてくれた高等工科学校にも。
義甥の我儘を止めなかった義甥の両親も中学に感謝するべきです。
そして高等工科学校にも。
下手すれば中卒で、その後どこで何してるか分からないし、道を踏み外し、ならず者になっていた可能性もあったわけですから。
ちなみに、この高等工科学校、
かつて少年工科学校と呼ばれた時代は、少年刑務所のようにキツイところだったそうです。
が、それから高等工科学校と名を変え、さらに何年も経た甥の入校時には学校の様相も大分変っていたようです。
かつての過酷な厳しさはなくなったのです。
今は自衛隊に限らず、学校と名の付くところで昔のようにやれるところは、もう存在しないのかもしれません。
兄の競艇学校もそうです。
当時、本栖湖に学校があったのですが、その頃は旧海軍のそれと瓜二つでした。
殴られるのは日常茶飯事、夜中に起こされてバッターがあったり、冬の本栖湖に蹴落とされたり。
ところが大和競艇学校に変わってからは物凄く甘くなったそうです。
兄はフライングなどをして研修を受けに、時折大和競艇学校を訪れると、嘗てとは比較にならないほど甘くなったと言っていました。
今は世間の目が大分厳しいので、日本全国、およそ学校と名の付くところはどこも嘗てのような横暴は許されないそうです。
話しを戻しますが、高等工科学校へ入学した甥
さぞかし他の高校生と比べて休みも少ないんだろうなと思っていたら、その逆でした。
自衛隊といえども結構休暇があって、GWや夏休みや冬休みは結構長い期間休みがあるのです。
ハッキリ言って普通の高校生の運動部の学生や吹奏楽部の学生の方がよっぽど休みも時間もありません。
義甥は夏休みや連休の度に帰省するのですが、帰省するなり秋葉原で艦コレやらラブライブのオタクグッズを買いに行ったり、友達とサバイバルゲームに行ったり、コミケに行ったり、アニメ舞台の聖地巡礼?やら御朱印集めとやらに行ったり、ラブライブのライブ?に行ったりと、長い休みをそうして過ごします。
そして義甥が帰省すると必ず行くところがありました。
それは義甥が退学した私立中高一貫校なんです。
義甥は中等部卒業と同時にその学校辞めましたが、同級生は皆、高等部に進んでいるので、高等部の方に遊びに行くのです。
わざわざ自衛隊の高等工科学校の制服を着て。
(外出は制服を着用という規則があるそうですが?そもそも相当な数の生徒がいて、彼らが休暇中に地元で制服を着てるかどうかなど調べる手段などあるはずがないので、制服など着なくてもいいんじゃないかと生来不真面目な自分は思ってしまうのですが…ちなみに甥は僕以上に不真面目です。だから余計に解せないのです。アニメオタクの甥のことだから、何かのコスプレのような高等工科学校の制服がよっぽどお気に入りで見せびらかしたかったのかもしれません。)
そして、教員室などへ挨拶回りをした後、陸上部に向かうのです。
義甥は中学時代、野球部を辞めて陸上部に所属しておりました。(ちなみに高等工科学校に入校後も陸上部でした。)
ですので、当時の仲間の多くはそのまま高等部の陸上部に入っているので、高等部の陸上部に顔を出しに行っていたのです。
その後はその学校の友達と遊びに行くわけですが、
「俺はお前らと違って金があるから」と得意げになって自慢したり奢ったりと大盤振る舞いする姿が目に浮かびます。
そんな生活を3年間して、かつての同級生たちは、高校を卒業して、それぞれの進路へと進みました。
ですが、義甥は相変わらず、すでに同級生も一人もいなくなった現在も、母校へ未だに挨拶回りに行くのです。
3年間のお礼参りで知り合った後輩たちに先輩風でもふかして優越感にでも浸りに行っているのでしょうか?
それとも、男子校にいて、女日照りだから、退学した母校で異性との出会いでも求めているのでしょうか?
同級生が卒業して年下しかいない母校で。
真相はわかりませんが、彼の性格や、これまでの行動から考えて、その可能性が高いと思っています。
美少女アニメオタクでロリコン気質も十分ありそうだし、同級生の女子からも相手にされない非モテ男だから、うんと年下に走る、なんてことも十分ありえます。
中学生や高校生ぐらいの女子は、まだ人を見る目や判断力が十分でなく、単に年上の男というだけでも憧れを抱きやすいので、非モテのロリコン男のターゲットにされやすいと聞きます。
また、付き合い始めて、男選びに失敗したと気づき、自然消滅や別の男に浮気して破局、残された非モテ男がストーカー化したり、いつまでも根に持ってSNSで誹謗中傷やリベンジポルノを拡散するという犯行に及ぶといったニュースもよくあること。
年上であることとお金を持っていること、その他数々の嘘を餌に中高生の少女を釣って、誘拐・監禁・強姦、殺人なんていうのも、現代の日本ではよくあるパターンです。そういうカモになりやすい年齢の年下の女子なら非モテでオタクの義甥でも(俺でもイケるだろう)と考える可能性も十分にあると思うのです。
それが、同級生が卒業後も彼が母校に訪問する主たる理由なのではないかと思ってしまうのです。
彼が帰省したときの、彼の奇妙というか、理解し難い不可解な行動はそれだけではありません。
地元で浪人中の同級生に会い、「大学なんて行くのやめて自衛隊に来い」と誘う甥。
そんなことをしたら、現在の「同級生」という対等な立場の関係だけでなく、二人の間には職務上の「上下関係」が生まれ、今の関係を壊すことにもなりかねないのは普通察しが付くはずなのですが・・・
自衛隊を裏切って高校教師になった僕が言えることではないですが、しかし・・・
義甥は入学時の学校の契約を破って、中学卒業と同時にこの学校を去って工科学校へ行ったわけです。
そのことに負い目を感じていたら
普通の感覚なら自分勝手な都合で辞めた母校になど行けないと思います。
しかし、残念ながら義甥には、そういった普通の感覚というか、常識を持っていません。
相手の気持ちを推し量る思いやりも有りません。
挨拶回り、お礼回り、などと言えば聞こえは良いかもしれませんが、学校の先生たちにとっては、相当迷惑だったはずです。
中学を卒業後は必ず付属の高等部へ進むことを誓約している学校で、夏休みやGWの度に自衛隊の高等工科学校の制服を着て遊びに来るわけですから。
入学時の誓約を破っても黙認する学校と見られ、在校生に示しがつかなくなるわけです。
無神経な義甥は、学校側のそういった「大人の事情」など気にしません。
それに、義甥にしてみれば、実際の所、友達や自分をバカにしていた同級生や嫌いな教員たちに、今のサクセス街道を最短距離でまっしぐらに驀進中の自分を見せて優越感に浸りに行っていたのではないでしょうか。
そう思わせるような出来事が昨夜あったのです。(出来事と言っては大袈裟かもしれませんが)
冒頭でも書きましたが、彼と夕飯を食べにジョナサンに行ったのです。
そこで義甥は現在の生活というか身の上話や愚痴や悪口を話しはじめました。
「中学時代、最悪だった野球部の監督はあれから学校を辞めて鬱で引き篭もりになったよ。」
など中学時代の辞めた野球部の顧問など、私立学校にいた頃の教員の悪口から始まり、
「工科学校も防衛大も今じゃ誰でも入れる」
「昔の少年工科学校時代みたいに殴られたりしごかれたりするような生活を期待して入ったのに期待外れで物凄く楽。」
「防衛大は卒業と同時に辞めた場合、学費を請求されるけど、任官してしばらくしてから辞めちゃえば請求されない」
ずいぶんと威勢のいいことを言っているが、何の説得力も無い。
およそ高等工科学校生とは思えない、その辺の中学生よりも堕落しきった生活を何年もずっと見せられてきているので。
そして、更に聞くに堪えない話が続く。
「いじめがあっても上の人は自分の管理責任になるから解決のために動かない。自分たちで何とかしろ言うだけ。」
「同期も40人以上辞めた。」
「これまで脱走を試みる生徒も何人も出た。ひとり脱走すると捜索するのに人手と費用がうんとかかる。どうせ捕まる。それまでの捜索期間にウナギとかうんと贅沢なもの食べて後で請求する。」
「どうせ捕まるのでそのうち脱走者がいなくなる。」
脱走するほど苦しんでいる仲間をこのように尚も追い込むなんて、完全にイジメではないか…
こういう事をしたら余計に相手を苦しめるし、追い込んでしまうではないか!
こういう酷い事をするような連中がいるから、イジメを苦にした自殺が後を絶たないのだ。
思いやりのカケラもない人間がいるから。
チームワークを大切にする組織なら、苦しんでいる仲間を励ましたり慰めるのが当たり前。
苦しんでいる仲間を余計に追い込むような馬鹿者こそが最もチームワークを重んじる組織に必要のない人間。
やっている事がヒトとして最低ではないか…
聞いていて虫唾が走りました。
聞くに堪えない話は尚も続きました…
「今の仕事は何カ月に1度ある富士の演習のための準備をわざと物凄くスローペースでダラダラと時間をかけてやるだけ。毎日同じことのくりかえし。とにかくラクチン。これだけで給料がもらえちゃうんだから(笑)」
「俺はパイロットになるために仕方なくここへ来たわけであって、陸曹航空操縦学生に合格した後はさっさとおさらば。」
「パイロットの免許を取ったらすぐ自衛隊なんか辞めるし。」
完全に税金泥棒ではないか…
こんな人間に貴重な税金を使われていると国民が知ったら…
今でも自衛官は「税金泥棒」と罵られることがあると後輩から聞いている。
こういう一部の不届き者のせいで、自衛隊全体が迷惑するのである。
これだけ聞いただけも僕は相当腹が立っていましたが、
やがて仕事上の愚痴の話になりました。
そこには大学を卒業後25歳まで一般企業で働いて、そこを辞めて自衛隊に入ってきた年上の隊員がいて、その隊員に対する悪口がとにかく聞くに堪えませんでした。
「ほんと使えない。だから大学卒業した後に入った会社もすぐ辞めたんだろ。どこいっても通用しないでしょ。道具の使い方ひとつにしても普通一度教えたらわかるじゃん。その場では「わかりました。」と返事しておいて、次の瞬間また同じことを聞きに来る。ほんと使えなくて嫌になる。借りたものは返さないし。こっちは既に3年間自衛隊で鍛えられてキャリアが違うんだよ!だからこの間その大卒で企業出身の25歳に俺はキレて、言ってやったよ。「あのさあ、俺の方が階級が上になるんだし、なれなれしく話しかけるのやめてくれない?」って。」
大きく失望しました。
義甥の口からこのような発言が出たことに。
思い上がりも甚だしい。
1番なって欲しくないタイプの人間になっていました。
そんな彼を見て居て、昔、祖父の軍隊にいた頃の話を思い出しました。
日本の旗色が悪くなると、よく兵学校上がりの搭乗員が夜中に集合をかけて祖父たちを殴りつけていたそうです。
その理不尽な制裁を加えていた兵学校出の多くは実戦経験ゼロの若者です。
特攻隊員に選ばれた多くは予科練を早期卒業した飛行時間が100時間にも満たない少年と大学を学業半ばで繰り上げ卒業させて予備士官になった文系学生たちでした。いわゆる予備学生、予備士官です。
(理系学生は戦後の日本の復興に必要だと判断して軍隊には引っ張らなかったと聞いたことがあります。)
当時海軍のエリートコースだった海軍兵学校出身者は特攻を希望しても外されたりと、特攻戦死者数の比率を見ても予備学生や予科練出身者と比較して格段に少なく、明らかに温存されていたようです。
そんなエリートたちが階級を笠に着て非人道的ともいえる制裁を下級兵士に対して加えて来たのです。
その選民意識は相当なもので、同じ士官である予備学生に対しても予備学生をスペアと罵り、「貴様たちなど軍人ではない」と言って、気を失うまで殴りつけたり、一兵卒から士官に上りつめた同階級の士官に対しても同様の差別をしていたそうです。
ちなみに海軍では、兵学校以外のルートで下っ端から経験を積んで昇級を重ね、士官に昇り付いた者に対しても兵学校出のエリートと区別するために、階級の前に「特務」という文字が着きました。
「特務少尉」「特務中尉」といったかんじで。
ガンルームと呼ばれた、いわゆる士官室も海兵出が占拠していて、予備士官や特務士官が入れるような場所ではなかったそうです。
もちろん全ての兵学校出の士官がそうであったわけではありませんが、そういったことが「当たり前のこと」となって黙認されていた当時の海軍という組織に嫌悪感を感じます。
日本海軍の恥ずべき体質だと思います。
そういったことを子供の頃から聞かされ、成人してからも元海軍の艦上攻撃機の特攻隊員であったKさんや昨年他界した陸軍の戦闘機パイロットのOさんから聞かされ、つくづくその軍隊の在り様に嫌気をさしていたのですが・・・
義甥の聞くに堪えない話を聞いていて、甥と当時の兵学校出で階級を笠に着て下級兵士を殴りつけていた士官が重なって見えたのです。
防衛大出と並んでエリート街道を走ることは悪いことではないが、こんな人間では部下から慕われる上官にはなれない。
「この人の命令なら、この人のためなら死ねるというような人が上官にいれば、特攻であの時死んだとしても、まだ幸せだったかもしれない」とKさんは言っていました。
あくまで敗色濃い戦時下で死が身近に迫った極限の状態ですが・・・
「この人のためなら死ねる」
軍隊において、部下が任務遂行のために死ねる条件の一つとして、自分の上に立ち命令を出す人間の素養が問われると思う。
そういう人は階級抜きで人を人として対等の立場で相手を見ることが出来、なおかつ相手に敬意を払えるような立派な人格がなければならないと自分は考えています。
相手が階級が下であっても相手に敬意を払う
相手が年上なら尚更。
相手の気持ち、周囲の気持ちを理解しようとすらもしない思いやりのない人間は、人の上に立つ器では無い。
そう考えています。
鉄は熱い内に打てと言いますが、既に冷えきっている義甥に対して望むことはただ一つ
「一日でも早く自衛隊を辞めろ」です。
僕の心はこう叫んでいました。
「おまえの大好きなアニメやコミケやサバゲや艦コレやラブライブやアニメ舞台の聖地巡礼?にでも夢中になって趣味に生きていろ!
その方がまだマシだ!
葬式の時に言っていたが、
国防のために自分の責務を全うする?
笑わせるな!
思いやりのカケラもないおまえは人の上に立つ器ではない!」
ノーブレス オブリージ (nobless oblige)
フランス語ですが、日本語にすると
「高い身分に伴う義務」
高い身分にある者はそれに相応した責任と義務があるということ。
わかりやすく言えば、「優遇され恵まれた高い立場にいる者は、義務として、恵まれない弱い立場の者に施しを与えよ」ということ。
実るほど頭を垂るる稲穂かな
つまり、先の「ノーブレス オブリージュ」と似ています。
人は身分が上になればなるほど謙虚にならなければならない。
「階級社会の組織とはいえ、所詮は人の集まり。
どんな状況においても最後に問われるのは人間性。
人の上に立つ階層にふさわしい「らしさ」を身につけなければならない。
その「らしさ」
つまり「資質」が欠落しているのに階級に物を言わせていきり立つなど言語道断
そんな奴は人の上に立つ器ではない。
そんな奴が命の危険のある現場で指揮を執ったら部隊は全滅してしまう。
それを改めなければ、今すぐ自衛隊などやめてしまえ!」
奇しくも敗戦の日に、旧軍の亡霊とも思えるような、義甥の見下げ果てた選民意識に怒りを隠しきれない自分がいます。