僕はここの料理をご褒美に、日々頑張っているといって過言ではない(かもしれない)。
年に数回は通う魚料理のお店。先日も行ってきました。
長崎出身の僕にとって、癒しは海を見て、美味しい魚をいただくこと。
東京のど真ん中で、テレビ番組作りなんて仕事をしていると、ほんとストレスたまりますw

そこで、癒しをかねて向かうのが、「磯料理きむら」。
元々は、知り合いディレクターから教えてもらいました。
江の島は観光地化されていて、参道はすごい賑わいですが、
ちょっと路地裏に入ると、だれも歩いていません。代わりに猫がたくさんいます。
この「磯料理きむら」も、参道からは離れたところにあります。
知る人ぞ知るってとこでしょうか。行列ができている参道付近のお店にくらべ、
知られていないので、常連さんが多く、そんなに行列ができることもないんですが、
味は…もう抜群! 長崎海育ちの私が太鼓判押します。

いつも、ちゅうもんするのは「つぼはま定食」(名前不確かw)。
サザエのつぼ焼きと、焼はまぐりがついた定食。
そこに、季節だと、絶対!「生しらす」。
そして、ビール。
ほんでもって、付だしや定食につく「シバ漬けわかめ」がまたうまいのなんの!
ご飯何杯でもいけまっせ!

いただく場所のオススメは、2階の座敷。なんだか、田舎のおばちゃんちに来た雰囲気で、
港をながめながら、美味しい海の幸がいただけます。
煮魚では「キンメ」が最高!トロフワの食感でございます。

江の島にはまだまだ、隠れ家的なお店がいっぱい!またご紹介します。
人の多いお店より、常連さんに支えられる、美味い店へ!
$旅番組のTVディレクターがお薦めする美味しい話!
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青森に来ると、必ずこのお店に寄ります。
市内の中心部、ど真ん中の商業施設「アウガ」のすぐそばにありながら、細ーい路地を入るため、
暗ーい中、忘れられたような、こじんまりとした店構え。

2年前、地元のタクシーのおっちゃんに、「ここは間違いないべ」と教えてもらい、
実際に行って間違いなかった!お店。今日、再びやってきました。

お店は、数名のおばちゃんのみで回している。
メニューはない。おばちゃんと相談して、オーダーを決める。
僕は必ず、カウンター席。
ウーロン茶をたのめば、普通にペットボトルが出てくるw
でも、そんなこたぁ、どうでもいい。ここの魅力は、おばちゃん達のつくりだす、驚くべき料理。

写真は、ご飯、鮭のあら汁、イカの刺身、写ってないけど、ウーロン茶、そしてデッカい
たらの白子も食べて、2500円くらい。信じられない…。
あら汁は、注文してから、おばちゃんがつくり始める。つくり置きじゃない。
冷えきった体を、じんわり温めてくれる味。濃くもなく、薄くもない、絶妙!
イカの刺身は、透き通っていて、足なんて、口に入れると吸い付いてくる。
僕は長崎出身で、「イカの刺身は、透き通ってないと刺身とは呼ばない」という人間ですが、
ここのイカは、ほんと、間違いない。九州以外でおいしいイカはあまり食べた事がないので、
ほんと驚き。
たらの白子は、ゴメンナサイ…興奮しすぎて、写真に撮るのわすれましたw
一口、いや、三口でも口に入りきれない程の、マイルドな白子…口の中でパァッと広がる甘さは
至福の一時…。

そして何より、おばちゃん達の津軽弁が心地よい酒の肴。
料理と、おばちゃんの笑顔と話に、身も心もポカポカ。

実は以前、あまりにも素敵な雰囲気と、料理のおいしさに、取材を申し込んだが、
NGだった。取材というたぐいは、一切受けていないらしい。それもそのはず、
青森のガイド本には載っていない。知る人ぞ知る、お店。

いや、ほんと美味いって。逆に、テレビで紹介しなくてよかったwと思えるお店。







旅番組のTVディレクターがお薦めする美味しい話!
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ふと思い出した話。

まだ僕がADだった頃…その時、僕はビートたけしさんの番組の
チーフADをやっていました。ほとんど毎日泊まり込みw
倒れそうになったことも何度もありました。でも、今思えば、楽しい思い出。
勉強になったことばかり。スタジオで「鎌ヌンチャク」の達人に
出演していただいた時のこと。リハーサルのときに、達人が鎌をいきなり
振り回したもんだから、スタッフもカメラも「うわーっ」て、
びっくりして逃げ回ってw

で、なぜか僕はたけしさんの真後ろに逃げたんです、いや、偶然w
そしたらたけしさんが
「なんでお前が俺の後ろに逃げるんだよ!」って笑いながら
ツッコんでくださってw まぁADとしては駄目ですがw
世界のたけしさんに「つっこんで」もらったことはうれしかったなぁ。

その番組の最中、人手が足らなくなり、僕の下にさらに1人、
ADがついてくれました。名前は…仮に伊藤くんとしときます。
そいつは体育会系で、一度はコンピューター関係の仕事についたものの
この業界で働きたくて、飛び込んで来た、見るからにやる気の固まり
みたいなやつでした。
「いきのいい奴が入ってきたなぁ」と思っていたのですが、
僕が番組移動になり、そいつはたけしさんの番組に残ることに。
会社ではもちろん、よく顔を合わせていて、
「いや、俺、絶対、桜坂さんみたいな業界人になりますよ!」
「俺、まだADだし、俺みたいになってどうすんのw」
なんて話しながら、時には飯を食いに行ったり。伊藤はたけしさんの番組で
一生懸命、頑張っていました。

僕は、自分の番組で泊まりになり、早朝、会社でコーヒーを飲みながら
テレビを見ていました。そしたらかかってきた、一本の電話。
「あの、伊藤の父ですが…」
その時、僕はまずいと思っていました。伊藤は、頑張り屋で、
平気で家に帰らないし、お酒も好きで、よく飲みに行ってるし、
「帰ってこない!どうなってるんだ!」と伊藤のお父さんに怒られると
思い、必死に言い訳を考えていました…そしたら…

「息子が、息子がバイク事故で…亡くなりまして…」

僕は、僕の頭は、完全に真っ白で、お父さんと何を話したのか
わかりません。ただ、僕が電話をとったデスクは、伊藤の席で
机にはあいつの好きなCDが何枚も置かれていました。

たけしさんの番組で、VTRをつくるのですが、そこの再現ドラマで
彼は殿様役として、出演していました。素人なんで、クソみたいに
下手な芝居です。でも、一生懸命、彼は演じていました。
彼の仕事してる姿が、映像として残ったことは、ご両親にとっても
よかったのかな、と思っています。


今、僕はディレクターとして日々、忙しい毎日です。
今も何本も撮影、スタジオ、編集を抱え、はっきりいってどれから
やっていいかもわからないような状態w
投げ出したい、いいかげんにしたい、そう思ってしまいます。

そんな時、いつも伊藤の姿が頭に出てきます。
「俺、桜坂さんみたいになりたいっす」
「敏腕ディレクターになって、番組つくりたいっす!」
そう、話していた、伊藤。
夢、半ばにして、亡くなった伊藤。
伊藤の分、ってわけじゃないけど、『がんばらな、あかんなぁ』って
思います。

僕の力は、たいしたもんじゃないけど、頑張ってみるよ、伊藤。




長い日記におつきあいいただいて、ありがとうございます。

桜坂 拝