偶然同じ5日に旅立ったタイさんとロッちゃん。


以前、同居人とケンカして、家を出ていかないといけなくなり、即荷物をまとめて出ていったことがある。

玄関前で、そばにいたロッちゃんに『ごめんね。バイバイ。』と頭を撫でて、実家に帰った。

実家に帰り着いてしばらくたつと、同居人から電話が入る。

『ロッちゃんがずっと鳴いて探し回りよる。俺をすごい顔でにらみつける。お願いやけん帰ってきて。』って感じだったと思う。

予想はしてたけど・・・
『追い出しといてよく言えるよね。何もかも断ち切る思いで出てきたのに、何を今さら。自分でなんとかすればいいやん。』

でも、ロッちゃんの声が電話越しに聞こえてきて、会いたくてたまらくなった。
このまま別れたら、無責任やね。

『今後、猫の世話しかせんけん。それでもいいなら帰る。』

で、結局すぐに戻ってきたけど、所詮居候。
いつまたこんな事が起こるかわからない。

病気がちなロッちゃんを大事にしすぎて、不安分離症にしてしまったことを確信した。

何とか治したいと思って、少しずつロッちゃんとの時間を減らしていくと、タイさんに寄り添うようになった。

やっばり、不安なんだろうな。

写真はタイさんに寄り添うようになったロッちゃん。

右がタイさん、左がロッちゃん。
仲が良いのか悪いのか、不思議な関係。


タイさんとの出会った頃の、忘れられない思い出がある。


子供の頃から猫アレルギーだった私は、猫は好きだけど、触ることも、猫がいる家に入ることも避けてきたが、大人になっていつの間にか猫アレルギーが治っていることがわかった。


同居人が住んでいるこの家には、2匹の猫がいるけど、猫アレルギーがでることもなく、猫と生活できることが嬉しくて、住み着いてしまった。


ある日、先住猫のタイさんがロッちゃんを追いかけ回し、テーブルの下でケンカが激しくなった。

留守番をしていた私は、ロッちゃんを助けようと、仲裁に入ってしまう。


テーブルの前にしゃがんで、タイさんを叱りつけた瞬間、タイさんの一撃が!

とっさに顔を下げたが頭部に命中。


痛っ!と頭を押さえた手を見ると、血!

『シャーッ』と威嚇するタイさんに向かって、より大きな声で何度も『シャーッ』と威嚇しあった結果、しばらく、タイさんはテーブルの下から出てこなかった。


で、ソファーで流血した頭を押さえて休んでいると、同居人が帰宅して、『猫とケンカした』と言うと、びっくりして、すぐに病院へ連れて行ってもらい、頭部を何針か縫った。


この流血事件で、私とタイさんの上下関係が決まったようだ。


でも、これが、先住猫のタイさんとロッちゃんの関係も逆転させてしまうきっかけになったような気がする。


タイさんは私にとって、聞き分けの良い、我慢できる猫になってしまった。


網膜剥離と診断されても、記憶と匂いと音で、部屋を行き来するタイさん。

本当に見えてないのか、何度も疑う。
相変わらずキレイな目をしている。

暗い部屋でチュービームの光をゆっくり動かすと目で追っている気がする。

でも、以前と目つきが変わってしまった。


オムツをすることによって、排尿排便を我慢してしまうのではと心配していたが、オムツをしてるときも、外しているときも、ちゃんとトイレに向かう。

トイレ前での失敗が多いので、シニア猫用の入口が低いトイレが必要なのか?
ネットで調べるけど、今のと対して変わらないし、きちんと中に入ることもあるので、様子をみることにした。


ごはんは、匂いを強くするため、カリカリをお湯でふやかしてパウチのごはんを混ぜると、定位置で食べることがてきた。

お水は自動給水器だったので、水が流れる音でわかるようだ。

まだ、大丈夫。
タイさんと、自分に言い聞かせる。