遺産分割のドラマって、たぶんどの家庭にもあると思う。

お金持ちでも貧乏でも、あればあるなりに、なければないなりに。


たぶん、こんなのありふれた話だろうとは思う。


でも、涙が止まらないの。


私も、もし添い遂げられないなら、こんなラブレターが欲しいなって。



うちは自他共に認める「上の下」


上である理由は、いちおうは「資本家」だから。

下である理由は、その資本がそこまで大きくないから。


さっき、とある通帳をみちゃったの。


思いが胸にあふれて、しばらく涙が止まらなかった。



先代は妻に1億円を残した

(少なくとも、その銀行に残された現金は2億だったということね)


なのに、会社を継いだ長男は、いきなりその大半を会社に突っ込ませていた。

相続税はその金額で払ってるのに・・・


もちろん、会社の資金繰りが危なかったのかもしれないし。

もともと会社を作ったのはその夫だったから、妻は本望だったかもしれない。


でも、いきなりそこで半分以下に。


さらに、ほかの息子たちへの譲渡分で、かなりの金額が出て行き・・・


まだ10年ちょっとなのに、1億あった現金が、いま、なんと、



100万ですよ。100分の1!


なにそれどゆこと?!


なんだか、悲しさでも涙が止まらなかった。



考えたこと。


女の価値は、何で決まるんだろうなって。


遺産に1億円遺してもらえる女。


私はもともとそのひとは、もちろん苦労はしたけど、幸せな人だなと思っていたのね。


でも、今回通帳で、それだけ遺産をもらっていたことを知って、ああ、やっぱりなと。


私はもちろん、その遺産を残した人もよく知っていて、妻をとても大切に思っていたことも知っていて、でも、年代なのか性格なのか、それをあまり口に出しては言わない人だったことも知っているの。


仕事もお付き合いもとても忙しかったし。


でも、仕事をリタイアしてからは、夫婦の時間を取り戻すように、旅行に行ったり、アクセサリーをプレゼントしたり、行動であらわしていたのね。


そして、10年前に、急性の悪性腫瘍で亡くなりました。


もちろん、生きて一緒に生活してくれた方がうれしかったかもしれないけど。


でも、1億円、遺産に遺すって、すごいラブレターだと思うの。


自分の死後も、幸せでいてほしいって気持ちの表し方ってほかにある?


私だったら、最高に愛情を感じるかもしれない。



世の中、お金じゃない、とか言うけど、でもさ、残された配偶者が、お金がなかったら大変な生活するかもしれないわけ。


できるだけその心配をなくしてあげたい、そう思ってみんな生命保険に入るわけでしょ?


1億あれば、たいていのものは買えるし、たいていの医療は受けられるし、たいていの施設には入れるよ。


どんなに相手を愛していても、なかなかそれだけの現金を遺せる人は中流以下だと難しいんじゃないかなと思う。

(生命保険は除く。でも、最近はたいしたことない稼ぎの人は1億はかけられないんじゃないかな。そういう殺人が多かったから)



1億円を遺してもらえた彼女は、私から見ると、とても愛されていたと思えるよ。


お金は未来を買える。


私は、そういう相手に巡り合えるかな?



悲しさの方の考察だけど。


それだけ遺したのに、息子たちに寄ってたかってむしられてしまったってのがね・・・


いや、子育ては間違ってないんですよ。


4人兄弟のうち、3人はいいんですよ。


でも、中の一人がどうもお金の亡者に育ってしまってね・・・


遺産分割も、揉めに揉めたと聞いてます。


長男はお墓を守るわけだし、会社も継ぐわけだから、ある程度多くなって自然だと思うのね。

三男は別の事業で成功してるから相続分にはこだわらなかったし(放棄もしてないけど)。

四男との関係は悪くないからここも円満解決。


問題は次男でね・・・


確かに、一番割を食ってるとは思うんだけど。


それにしても、金の亡者としか言いようがない・・・



いい年した男が子供の頃の話まで持ち出して「あのときこんなひどいことをおやじにされたんだから、もっともらう権利があるはずだ!」とか散々わめいたらしい。


もう、バカかと。


遺産は慰謝料じゃありませんがな。


そういうこと言う人には遺産相続する権利はないんじゃないの?とさえ思う。


こいつをだまらせるために現金資産だけで何千万か払ってるわけで。


ほかの証券とかどうなったのか、考えるだけで気分悪くなってくる・・・



三男→金持ち喧嘩しない

四男→人の痛みのわかる人はむやみに争わない


だけど長男は会社やお墓を維持していかなきゃならないわけで、譲れないものがある。


結局次男VS次男以外、という構図になって、散々だったらしい・・・



という話は聞いていたんだけど、まさかその解決案が、妻が相続した現金で埋め合わせることになっていたとはね・・・


ああもう・・・


悲しいよTT



結局、会社にかなりつぎ込んでいるので、会社が倒れたらおしまい。


長男の長男に資産をかなり移しているので、そこに子供が生まれて、かつ死亡して、子供を連れて実家に帰られた場合、この家の資産は全部持っていかれることになる。


そう考えると、結婚って本当にリスキーだなと思う。


妻と子の両方を遺留分に押さえても半分持っていかれるもんな・・・


長生きしてもらうほかないね。



何書いてるかわからなくなってきた。


たぶん、もっとお金持ってると思ってた(最低でも3000万くらいはまだ残ってると思ってた)のに、だから、気軽に援助も受けてたのに、実はお金がそんなになかった(といっても庶民よりはあるけど・・・)ことにびっくりして、そんな中から何百万もくれていたのかと思うと、申し訳ないやらなにやらで・・・


涙が出そう。


ていうか出てる。


ありがとう。


でも、大丈夫かな。


もし、手術が成功して、長生きしてくれるなら、心を入れ替えます。



素直な気持ちで、心から愛せるお金持ちを探します。


あれ?入れ替わってないな。


手術がまだだからだね。


いよいよ明日です。


愛してるなんて絶対に言えないけど、心から、この地球上の誰よりも大切に思ってる。


全身麻酔。


目が覚めなかったらどうしよう。


目を覚まして。


絶対に目を覚ましてほしい。


お願い。絶対に覚醒してほしい。


こころから願いをこめて。


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