夢を売る男/太田出版
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いまさらですが読みました。著者の作品はほとんど読んでいますが、なぜこれに手を伸ばさなかったかというと・・・


きっと読んだら不愉快になるだろうな、と思ったからです。


予想通り、自意識過剰で自己顕示欲が強いタイプの人間にはきっついブラックな童話が満載でした。


営業かけられたらどうしようかと、ブログ書くのが怖くなるくらいw


そして、予想通り、最後の最後のどんでん返しで、「スカッとさせてみせまっせ!」にやられて、むしろ悔しかったですw


でも、そんな百田氏の力技をもってしても、全編に漂う虚無感はいかんともしがたく・・・これを薦める人はなかなかの兵かと。


出版不況の背景についてはだいたい同意できるんですが、ひとつだけずっと考えていることが。

生まれたときから電子書籍が当たり前の世代にも、紙の本をめくる歓びというのは伝わることがあるのだろうか?ということです。

自分は紙の本大好き人間なので、それがますます気になりました。


まったく薦めませんが、小説家を志す人だけは読んだ方がいいかもしれません。