笑いをこらえること私の苦手なこと


不謹慎だと叩かれる覚悟の上で

書く!


世の中には

笑ってはいけない場面が存在する


お葬式


亡き父の実弟の奥さん

つまり

叔母が亡くなった


多分ご存知だと思うが

おいらはかなりいい加減な人間だ


完全に亡き父に似たのだ


おっさんのようなぶっとい足

これだけでも

父にそっくりなのに

性格まで似てるとなると・・・

救いようがないわな爆笑


あ、気にしないでくれたまえ

なんだかんだでこの性格

結構気に入ってるよだれ

少しは気にしろ


話しを戻そう

父と本当に兄弟か?

と言うくらい叔父は真面目な人だ

そして

叔母は

「皇室の方ですか?」

と言うくらいの

穏やかな微笑みを絶やさない

優しいお人柄

叔母の実のお兄さまに

幼少期の叔母のことを聞くと


大人しい子だった


そのまんまやないかーいっ無気力


裏表なく大人しくて優しいお人なのだ


こんな真面目な方々の葬儀に参列


うっかり入り口で帽子を落とした

おいらのために

受付の方が届けて下さった


その帽子を後ろの荷物置き場に

置きに行ったとき

コトは起こった

叔父の挨拶だ


スタンドマイクが用意され

叔父が一礼した瞬間


ゴッ

マイク🎤に頭をぶつける音がっ爆笑飛び出すハート


シーン・・・


ここ、笑うとこだよね?


静寂さは変わらない


いやいやいや

待て待て待て


みな、よ〜く考えてみてくれたまえ

大爆笑のトコだよね?


えっ無気力


ダメだ、震えが止まらない

何故、誰も笑わぬ?


しかも、叔父は

あっ

と、小声を一瞬発しただけで

何事もなかったかのように

そのまま挨拶の言葉を

続けたのだったネガティブ


たっ、頼む、何か和める一言をくれ!

せめて、皆が微笑める何かを!


てへっ、ペロ

とか


おいらの願い虚しくそのまま

挨拶は進められていった


ここで終わればまだ良かったのだが

笑いを堪えさせる神は

次の一手を繰り出してきたのだ


陽気な明るい音楽


察しの良い方ならもうお分かりだろう

スマホの着信音だ


何であんな陽気な着信音?

しかも

叔父のスマホからあのタイミングで?

結構な音量だぞ?


こここそが大爆笑の場面であろう?


シーン・・・


おもむろにズボンのポケットに

手を突っ込み


失礼


一言詫びてスマホを取り出し

切る


両脇にいた息子たち(おいらの従兄弟)も

さすがにここはツッコむだろう?

と、おもいきや

ノーツッコミでフィニッシュ驚き


まぢかっ真顔


いやいやいや

ごめんごめんごめん


これはもう我慢の限界だよ?


頼む

もう、お尻ぶっ叩かれてもいいから

笑うことを許してはくれまいか?


くっ、苦しい

身体の震えがいっそう激しくなり

止まらない

違う意味で涙出そうになった


もう、叔父の言葉が耳に入って来ない

早く終わることを

ひたすら願い

笑いをこらえる震えと戦う


ネガティブ


新たなる腹筋の鍛え方を発見した帰り道

「くぅちゃんは良いよ、

運良く離れた場所だったから物申す

私、叔父の斜め前に立っちゃって

もうむかつき

誰からも見える位置にいたから

どーすることも出来なかったわよ?

最初泣いてたから余計

え?ってなっちゃって!

マイクのトコで肩震え出して

スマホで笑い止められなくて

啜り泣くフリして

ずーっと笑ってたわ爆笑

マスクしてて助かったー」


おぉぉぉ

こんなトコに同志がっ!

しかも、おいらより

格上の状況ではないか!


啜り泣くフリ!

覚えておこう


あぁぁぁ、それにしても

あの時帽子落として良かった

帽子片付けに後ろに行かなかったら、

あのまま姉の隣にいたら

笑いの連鎖反応で

とんでもない大惨事になるトコだった

危なかったぁぁぁ



生まれて初めて

落とし物して良かったと感じた瞬間だった

 

 

 

 

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