間をあけずに…と言って、一週間近く開けた大ばか者です。。
えーー・・・もう前の話を忘れた!って思われるかもしれないんですが、
そこは過去記事を読んでいただければと…。m(_ _ )m
というのもですね、戻っているとまた進まないので・・・。
一つの部屋に、スザンナ、ケルビーノ、伯爵が居合わせるだけでもどうなの!?という事態のところへ、
お調子者でうわさ好きの音楽教師バジリオがやってきて、
あることないことをベラベラしゃべったところから、伯爵が怒りだします。
ケルビーノが伯爵夫人にまで色目を使っている…というバジリオの話に激怒して、
自分が隠れていることも忘れて「なんだと!?」と出ていくんです。
ここで歌われるのが有名な3重唱。
伯爵がバリトンで、バジリオはテノールなので、ソプラノのスザンナと三人で綺麗にハーモニーになるんですね。
伯爵はケルビーノはけしからん!と怒り、バジリオは伯爵のご機嫌をとるのに一生懸命、
私の話はただのうわさでして…と調子のいいことを言い、
スザンナはどうしよう?!絶体絶命だわ!と歌うんです。
ちなみに、この歌の始まった時点では、ケルビーノはまだ隠れています。
ところが、伯爵が「ケルビーノ、あいつは追放だ!」と歌ったところで、
スザンナとバジリオが「かわいそうに」(ニュアンスは二人でちょっと違いますけど)と歌うので、
「可哀そう?可哀そうなもんか!」と、歌いながら前の日のケルビーノの所業を説明するんです。
それが、自分がバルバリーナという庭師の娘のところを訪ねて行ったら、
部屋の中から、ケルビーノが出てきたと。シーツに隠れていた、と歌うんですね。
その シーツに隠れていた の件で、ケルビーノが隠れているソファで被っている布を外すんです、
「こんなふうにはぎとったら、そこにケルビーノがいたのだ!」と、
…真似してはぎとったら、またそこにケルビーノがいるわけです・・・。
またもや伯爵は大激怒!スザンナは、もう絶体絶命…と歌い、
バジリオだけは、「面白くなってきた・・・」と(やな性格です、全く…(;^_^A)歌います。
ここでケルビーノは舞台上にははっきり出ますけど、この歌には参加しません。
演技で、怒っている伯爵におびえている・・・という演出が多いです。
ここで三者三様に歌詞もバラバラ、様子もバラバラなんですけど、綺麗に三重唱になっていて、
しかもそれぞれの立場や思惑が音楽でうまく表現されているところが凄いです!
で、この事態を伯爵が許すわけがなく、しかも自分が口説いているスザンナの部屋にいたこともあって、
伯爵はスザンナがケルビーノといたことを知らせるために、フィガロを呼びにやらせるんですね。
そして、ケルビーノは追放だ、軍隊へ行け!といいます。
呼ばれてきたフィガロも、ケルビーノの危うさは知っていますから、
スザンナにちょっかいを出していることは気に入りません…。
そこで、ケルビーノに、もうひらひらした服を着て、綺麗な顔で、愛の天使のようには過ごせないぞ!と、
「もう飛ぶまいぞ、蝶々よ!」というアリアを歌いながら、ケルビーノをからかうんですね。
大体、軍隊へ行けと言われて凹んでいるケルビーノを、いじるような演出が多いですが、
鼓舞するような演出もあります。
ちなみに、モーツァルトはこの歌が好きだったみたいで、
もう一つの有名なオペラ『ドン・ジョヴァンニ』の最後の場面で、バックの音楽隊にこの曲を演奏させ、
「お、これはあの有名な作品だぞ!」というセリフをわざわざ登場人物に言わせていたりします…。
宣伝してたわけです、自分の作品を自分の作品の中で・・・。(;^_^A
で、このモーツァルトが気に入っていたらしいフィガロのアリアで、1幕が終わりです。
最後、ケルビーノが意気揚々と去っていくか、がっくり去っていくかは、演出家によって違いますが、
そこも色々見比べてみると面白いです。
…って1幕だけで4つもかかってしまいました…。
最後大分すっ飛ばしましたが・・・。
2幕以降は、もうちょっとうまくまとめて、コンパクトにいきたいと思います。。