子供をゲーム依存にする方法(サルの脳を破壊する実験を踏まえて) | World of Metatron  ~ 見えない世界から ~

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メタトロン機器を取り扱って6年。まだまだ広がるメタトロンの世界に理解が追いつきませんが、少しずつメモを残していこうと思います。
メタトロン研究所「こころフィードバック」HPhttp://cocorofeedback.com/

メタトロンの事を中心に書いてきましたが、今後はカウンセリングについても色々と記事を残していこうと思います。お付き合い頂ければ幸いです。

 

最近、よくご相談を受ける内容として、

 

「うちの子がゲームばっかりしてるんです!ゲーム依存にならないか心配なのですがどうしたらよいのでしょうか?」

 

というご相談です。

 

 

昔と違って、ゲームはとてもとても身近な娯楽になりました。したことのないお子様はほとんどいないのではないでしょうか?

 

最近の長者番付をみても、ゲーム関係者がずらり。

 

あれだけ嫌悪されていた業界が今や、時代の寵児となっています。

 

小学校の授業でもプログラミングをするようになり、AIが急激に発展して、コンピュータに詳しくないと今後仕事をしていくのに支障が出てくると言われています。

 

ゲームをすること自体を「悪」と捉えるのは昭和時代の古い感覚なので、まずは親御さん達の価値観のリニューアルが必要だと思います。

 

その点を理解したうえで心配なのが「ゲームのやりすぎ」ですよね。

 

これをどのように予防するのかが、今後の教育にとても重要なことだと感じます。

 

 

そこで皆さんに、「サルの脳を破壊する実験」と呼ばれている実験をご紹介します。

 

 

①あるおサルさんの部屋に、ボタンを押すと必ず餌が出てくる装置を取り付けます。

サルはお腹が空いたら、ボタンを押して餌を食べます。お腹がいっぱいになったらボタンを押さずに仲間と遊んだり、毛づくろいをしたりします。

 

 

②次にその装置をある時間帯には餌が出ないように設定します。サルは最初のうちはボタンを押しますが、餌が出ないことを学習すると諦めて、他の事をやり始めます。

 

③次にボタンを押すと、時々餌が出てくる装置を取り付けます。ボタンを押しても餌が出たり出なかったりする装置です。するとおサルさんはずーーーーーっとボタンを押し続けるようになります。餌が出る確率を下げると益々おサルさんはボタンを押すことに執着するようになります。

脳のMRIとかで確認すると、脳がボタンを押すことにしか興味を示さなくなっているそうです。

 

 

これをゲームに置き換えて考えてみてください。

 

皆さん③の実験を子供に提供していませんでしょうか?

 

「今日はゲームしていい?」

 

「駄目よ!」

 

「なんで?」

 

「最近ゲームやりすぎよ!!さあ買い物行くわよ」

 

「はーい・・・」

 

 

お母さんが買い物に夢中になっていると、子供が言います。

 

 

「ねえ、つまらないよ!もう帰りたいよ!!」

 

「もうちょっと我慢して。そうだ!ゲームしてていいから。お利口さんに待ってて。」

 

「やったー。ゲーム、ゲーム♪」

 

 

これはサルの3番目の実験と同じ現象が子供に起きています。

ゲームが出来るかどうかが自分でコントロールできず、親の思考や機嫌などでコロコロとゲームが出来る条件が変わっているのです。このような事が毎日のように起きると子供は「今日はゲームが出来るか出来ないか」ばかり考えるようになります。

 

ゲーム依存脳の出来上がりです。

 

ゲームに依存させる一番良い方法は、ゲームが出来る条件がコロコロと変わることです。

 

得られるか得られないか分からないものに人は執着します。

ある一定条件になれば必ず得られると分かっているものには人はそれ程執着しないのです。

 

 

ゲーム依存を助長させない一番大事な事は、

「どのような場合にはゲームが出来るのか、ルールがはっきりしていること」

です。

 

 

 

”ゲーム三昧の子供を東大に入れたプロママ” ~プレジデントFamily 2017秋号~

http://president.jp/articles/-/23072

 

この雑誌にも書いてある通り、ゲーム三昧だから勉強できないということにはなりません。

むしろ、ルールを決めてその時間内は自由にゲームをさせる方が子供が勉強に集中しやすいです。

 

例えば、ご飯を食べて、宿題をして、お風呂に入って、歯磨きしたら、決められた就寝時間まではゲームでも何でも好きなことをしていいというルールを作るとよいでしょう。

このルールは親の都合や機嫌で変えてはいけません。どうしても変えなければいけない場合には子供に謝ってお願いしましょう。

 

 

私も若いアルコール依存症やギャンブル依存症の人達と関わっていますが、そのように依存症で苦しむ多くの若者に共通する点として、「親の価値観が絶対で、逆らえなかった。自分のしたいことをすることは許されなかった。全ては親の機嫌次第であった。」などと子供時代の思い出を語ります。

 

どうか新しい依存症患者を増やさない為にも、親御さん達にはもう少し肩の力を抜いて、子供の可能性を信じて、新しい価値観を取り入れて頂ければ嬉しく思います。