窓から

 

新しい景色を見ました

 

 

 

お話が流れて行きました。

 

ある猫さんのお話。

 

 

 

 

 

あるところに

白黒の可愛い猫がいました

 

 

ある日

 

同じ一族の子が新しく来ました

 

おうちの子になるのよ、とお母さんが言いました

 

 

 

 

 

 

同じ一族なの?ボクは知らないよ。

と、白黒ちゃんは思いました。

 

新しく来た子は、毎週病院に行きました。

 

 

ボク、さびしいよ。お留守番。

白黒ちゃんは思いました。

 

 

 

 

お母さんは優しくて

 

白黒ちゃんは、優しいお母さんが遠くにいってしまうようで

 

 

 

 

 

お母さん、ボク病気かも。

 

白黒ちゃんをお母さんは病院に連れていきました

 

 

 

 

 

おしっこの病気だけど、大丈夫よ。

白黒ちゃん、えらいね。

病院頑張ってえらいね。

 

 

お母さんは何度も何度も

言いました。

 

 

 

 

 

お母さん。

 

ボク、元気になってきたよ。

白ちゃんと、いっしょでも

 

 

いいよ。

 

 

 

 

 

 

 

白ちゃんは元気になるまで、病院にかよっていました。

 

 

 

朝おしっこを採って

病院に行くのを、白黒ちゃんはタイヘンだな、って思いました。

 

お母さんは

 

暮らしの一部分にしたらいいのよ。

 

 

あたりまえに、していました。

 

 

白ちゃんは、お母さんのことが大好きになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

白ちゃんは、今はフワフワになりました。

 

遊んで

 

遊んで

 

 

お母さん。

 

 

白黒ちゃんと白ちゃんのお話は

これでおしまい。

 

 

 

 

窓からの景色に胸を打たれた日でした。