先日ふと思いました。
現在、長男が5歳。
次男が3歳。
息子たちは誕生日が1日違い。
長男の2歳の誕生日を迎えた夜、陣痛が始まり、翌日に生まれました。
手術をしてから、もうすぐ2年(3月)。
つまり、長男は今の次男の頃に、母不在の日々を過ごしていたということ。
「お母さん、お母さん」とべったりな次男。
あぁ、あの頃、本当は長男はこんな風にいっぱい甘えたかったんだろうなぁ。
2年前、まず次男の手術があり、弟と母が不在の6日間。
長男は、母と話し合って決めた約束事を守り、自分でできることはすべて祖母の手を借りずにやっていた。
トイレも、洋服を自分で選んで着替えることも、夜、ぬいぐるみを一つ選んで2階の誰もいない寝室に行き、自分で電気を消して寝ることも。
考えただけで切なくて涙が出てくる。
次男の手術の日、病院まで来てくれたけど、なかなか相手をしてあげられず、唯一、手を繋いで散歩をしながらカルピスを売店に買いに行っただけだった。
そして、母と弟が帰ってきて嬉しい10日間。
その後、母は手術のため入院。
今度は弟とのお留守番。
そうなると、寂しさを分かち合う相手がいるから、「お母さんに会いたい」と言って、なかなか寝ず、主人が帰宅してから寝かしつけていたらしい。
寝る前に本棚に飾ってある写真立ての中にいる母を眺めるのが日課。
そんな日々だったらしい。
本当に、寂しい思いをさせたなと思う。
当時3歳半と1歳半の子どもたちと離れることは本当に心苦しくて、後ろ髪を引かれる思いだった。
そんな話を、夕ご飯の後に話してみた。
次男の入院から順を追って。
所々で、長男が「覚えてる、覚えてる!お馬さんとも寝たんだよ!」などと言う。
(お馬さんというのは木でできている結構大きめのおもちゃ。随分固いものと寝たらしい(笑))
二人とも真剣な顔で話を聞いている。
どんな気持ちだったのか聞いてみた。
「お母さんに会いたいって思ってた。あとね、お母さんが切られちゃうの嫌だなって思ってた」
切られちゃうの嫌だなって思ってただなんて!
幼い子どもにとって手術なんて想像がつかないことだから、どれだけ不安で心配だったんだろう。
「いっぱい我慢して、いっぱい頑張ったね。」
って言ったら、
「うん。」
って、涙を流している。
次男も泣きそうな顔。
「そんな話したら涙が出てくるよ」
と、長男。
「ね!そうなんだよ~お母さんも。」
と私。
お互いに静かに泣きながら、ぎゅっと抱きしめ、当時を振り返っていました。
長男は小さい時から本当に理解力というか、良くも悪くも物分かりがいい子で、我慢をさせてしまうこともたくさんあったと思う。
なるべく発散させられるようにしたり、受け止めてあげようと思っているんだけど、最近なかなかゆっくり向き合ってあげられていないかったなぁ。。。
2年も前のことだけど、やっぱり心の奥で残っているものがたくさんあるから、振り返ると自然と切なさが溢れてきて涙に変わるんだろうと思います。お互いに。
次男が、あの頃の長男と同じ頃になったんだなぁと気付いて、息子たちに対して少し優しくなった気がします。私が(笑)
鬼になりそうな時も一息、いや二息おいて、関わろうと思っています。最近特に。
今しかない時を、できる範囲で大切に過ごしていきたいなと思います。