結婚してからずっと、我が家の生活費は毎月決まった額が、夫名義の口座から生活費の通帳に振り込まれていました。

私はそのお金でやりくりをし、特に深く考えることもなく「こういう形なんだな」と思っていました。

夫はある会社に勤めていましたが、その会社の社長が自己破産し、その後を夫が引き継ぐ形になりました。
それまでは前社長が毎月ちゃんと振り込んでくれていたので、私は特に不安を感じずに過ごしていたんです。

けれど、夫が会社を引き継いでからは、「お金を自由に動かせる立場」になったことで、ほんの少しですが心の中に不安が生まれました。
「もし、夫が振り込まない選択をしたら……?」
でも、そんなこと現実には起こるはずがないと、自分に言い聞かせていました。
なにより、私たちには子どもがいます。家族がいるのに、そんな無責任なことはしないだろうと。

――けれど、その“まさか”が、現実になったのが2023年10月のことです。

給料日になっても振り込まれず、連絡してもはぐらかされ、「まだなの?」と聞けば、返ってくるのは逆ギレ気味な言葉。
そして最終的には、あの一言でした。

「リビングの物でも売れば?」