白衣の魔女 tukihime です。

在宅では、
いろんなカタチの介護形態が有る。

母と娘                       父と娘
母と息子                   父と息子
義理母と嫁               義理父 と嫁
義理母と婿               義理父と息子


妻と夫


自分の子供が居ない場合、
きょうだい や いとこ....又は、孫....

血縁者が居ない場合、
後見人.....


どれが良い関係とは、正直言い難い部分が有る。何故なら、それぞれ人が違うからである。又、どれが楽で有るかも同様である。

日々の介護に苦しんでいる家族もいれば、
とても愛おしく毎日のケアをしている家族もいる。


例えば、食事において.....

   父親が毎回の食事内容で、見栄え・色・香り・形が気に入らなければ、箸も付けないから、いつも十分に気を使って献立をたてる娘様。

    母親が、菓子パンが好きだから....と、毎回菓子パンを準備し、時間も関係無く渡す為、三度の食事時間が崩れしまい、栄養状態を悪くさせている娘様。

    日中、お仕事の為、配食等を利用し、ヘルパーさんに温めて貰うなど、全部を介護サービスに頼らずにはいられない祖母をみている孫様。

   基本独居で、息子様に週一回ご飯を炊いて、1食毎ラップして冷凍保存をしているものを、梅干しだけ....卵掛けだけ....で、栄養状態が悪いが、本人が改善を希望していないパターン。

    義理母に、栄養状態を考えた献立を、毎回せっせと作り出す嫁様。などなど.....


衣食住が十分に大切とは、分かってはいるが儘ならないのが現実。


   在宅での生活は、
基本本人が望んでの生活パターンを支援して行くものである。例え、それが悪いと分かっていても.....本人が望んでいるとそのまま経過観察となるパターンが有る。
( 命に関わる事は別として....)

    病院では、あくまでも病気の治療を目的とし.....禁止事項というものが存在し、それを破ると退院させられる事も有る。

では、在宅では.....どうなのか?

訪問看護師は、医師の指示のもとに訪問し、ケアを行う。

でも、
本人が望んでいる事が、医師の指示と反していたら......禁止は、出来ない。
基本、主治医へ報告し、医師の指示を仰ぐ。「先生が、こう言っていますが.....」
又は、先生が話す.....という事になる。
そこには、ケアマネージャーも関係し、ヘルパーやリハビリ、時には訪問入浴や訪問マッサージ等、多くの人達で支援するカタチとなる。



又、家族に対しても同様で有る。

支えるって、いったいどう云う事なんだろうか?

時々、心が迷子になる。


患者本人を支える事。
患者さんの家族を支える事。


どれも必要で有る。

しかし、何を以って...幸せって云うのか?
みんなを支えるだけの力?
在宅での訪問看護師は、どう有るべきか?
毎回々が、考える課題で有る。
そして、来週迄の事を考えて、ケアを行うので有る。

    

白衣の魔女 tukihime です。

最近、在宅での問題がテレビでも取り上げられる様になって....コメンテーターが想像の中で論議が多々されています。

「もっと、こう....何とか出来なかったんでしょうかねぇ~」
「私が思うには、.....だと思うんですよ。」

そう.....みな、想像の世界。

でも、
現場は、そう想像通りには行かない。
だから、みな、悩んでいるし、苦しんで、我慢して、身体張って、心ボロボロにして頑張っている。

どうしても、その患者さんに注目が行きがちだが、実は、それ以上にボロボロになっている介護者であるその家族。
何故か家族の事は、二の次になっている。
    家族が支えなきゃ、在宅は成り立ち無い。患者本人より、家族がボロボロになっているのも事実。

事例を1つ紹介します。
(掲載にあたり、ご了解頂きました。)
80代女性、認知又は精神疾患と膠原病と、次々と自分で病気を作っている毎日。夫、長男と同居だが、物取られ症候群・記憶障害もあり、自身が気が抜けない状況。それを嫁いだ娘様が、定期的に(週連続して)通って介護している。ご本人様も病気がちな夫と子供を抱え、而も心疾患を患っている。
娘様が、全てを把握し仕切らないといられない状況。そんな献身的に頑張っている娘様に対し、「もう死んでやる。生きていても仕方がない。」と、自分の首に刃物を突き立てる処迄行った事も有った。
→ 娘様が体調を崩したり、娘様の家族の為に患者さんの所へしばらく行けなかったからの寂しさの表現で有った。
   そんな状況の日々。心が折れないはずが無い。娘様が一人で、3役以上の事をこなしている。当然、身体を壊し....辛い身体を押しての介護。

    当本人のデイサービスの利用、夫の施設入所促し、定期往診の介入等....考えられるあらゆる知恵を、ケアマネージャー・一緒に行っているSTや娘様と話し合って出し尽くしているが、現状は一向に娘様が楽になれないでいる。

    誰が悪い訳では無い。
でも、上手く皆が幸せになれないでいる。


自分は、唯々....皆の傾聴とその時出来るケアを行っているしか無い現状。



無力だ。看護師って.....本当に無力。



在宅のフィールドは、あくまでも患者さん。決して、医療側では無い。
病院では無いから....
選択権は患者さん本人になってしまう。

だから、
「~して下さい。」とは、指示出来ない。
あくまでも、医療者は伴走者であり、支援者でしかないからである。
    患者さんの求めるもの.....これを支援して行くのが在宅。中には、それが一見理不尽な事でも....である。それを本人が本当に望んでいるならば.....それを連携しながら支援して行く。
   中には、「元気な時動き過ぎたから、寝たきりに成りたい。」という人もいる。

あなたは、どう思うだろうか?
白衣の魔女tukihime です。

去る4月某日、患者さんのお誕生日でした。
いつも通り、訪問すると.....

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「はい、これ❣️自分が誕生日だから、お赤飯炊いて、五目煮を作ったの。」と、包みを頂きました。開けると、こんなに美味しそうな....(美味しかったです❣️)ごはん。本当に感動しました。

    訪問看護は、基本的には患者さんから物を頂く事は、辞退させて頂いてます。
しかし、実情は毎日ポッケや手提げにいっぱいになる程、ティッシュに包んだ駄菓子やお菓子、手作りのもの、お茶菓子(生菓子)、ペットボトル等、ステーションに持ち帰って来る状況です。(決して、全てでは有りませんが.....)

このコ達(お土産)が、患者さんの愛情なんです。

「毎回来てくれて、ありがとう」って。

ある時は、「あの人は毎回お茶を入れても、飲んで行ってくれない」と、他のサービスの方の事をボソっと洩らされる事も有ります。
    どんなに身体が病んでいても、どんなに辛くても、患者さんは自分達を「おもてなしの気持ち」から、お茶を入れて下さる。その気持ちが毎回、本当に心を打たれます。「お客様では無いのに....」と恐縮もします。でも、正直嬉しいです。
何故なら、その時の患者さんの顔って、生き生きしているんです。素敵なんです。
だから、私は、
「頂きます。」っておよばれしちゃいます。一緒にお茶を頂いて....二人して笑顔になっちゃったりもします。
訪問看護の素敵な時間の1つです。

病院では、絶対無いなぁ~。

大学病院では、
私、恥ずかしながら.....患者さんの所で泣いて慰めて貰っちゃった事、多々有りました。こちらがしっかりしなくちゃ....と分かってはいたんですが、そういう時の患者さんって、「人生の先輩」になっていらっしゃるんですよね。病人=弱者では無い!って、感じた時でした。
   しかし、今更ながら....40代の新人看護師ですからね.....病棟勤務は、キツかったなぁ~。