やっと状態が落ち着いて話ができるようになりました。

処置をしていただいた女医のM先生がいらっしゃいました。
私はその時、家族や友達に事の経過を携帯でメールしてました。

「Lunaさん具合どうですか~?」ってカーテンの端から覗かれて
私が普通に携帯をいじっていたのですごくホッとされたようでした。

「あ、携帯使ってるの?もう大丈夫?」
「はい、大丈夫です。」

普通に会話できました。
あんなに大変な状況だったのに、一旦落ち着けば
何事もなかったように普通の状態に戻るんです。

「今回シスプラチンでアレルギーの症状が出てしまったので
もうこれ以上この薬は使う事ができないんです。
今回は6回目ですよね?
予定では今回が最後って事だったし、
多分これで治療はおしまいになるかなと思います。
明日N先生からもお話されると思いますけど。」

「そうなんですか、これでおしまい。。。
私臨床試験って事だったんですけど、
それももう外されちゃうんですよね?
こんな状態でそんな事言ってられないんですけど・・・。」

「そうですねー、臨床試験も対象外って事になるかな。
でもここまでLunaさん本当によくがんばりましたよ!」

とても優しいM先生。
直接お話したのはこの時が初めてでしたけど
本当に色々と気を使って優しく話して下さいました。

体は確かにだんだん落ち着いてきました。
何事もなかったように普通の状態に戻りました。

でも気持ちがぐちゃぐちゃでした。

あと2時間で完全に治療が終われたのに。
臨床試験からもはずされちゃった。
調子の悪かったドセタキセルで出るならまだしも
まさかシスプラチンでこんな事になるなんて。

今まであんなに頑張ってきたのに。

先生も薬剤師さんも看護師さんも
これだけやれば十分薬の効果は期待できるから
ちゃんと最後までやったのと変わらないよって
皆言われるんですけど、この時の私の中では
今までやってきた事が足元からガラガラと
崩れてしまったような気持ちになっちゃったんですよね。

ものすごく中途半端に終わったような気がしちゃって。

始まる前は今回最後って事で、
終わったら号泣しちゃうかな
1段ステップを上がれたような気持ちになれるかな
なんて色々な事を考えてていました。

でも結果はまさかのアレルギーでの治療中止、
もう次って事は考えたくないけれど
もしもの時の最終兵器が
もう使えなくなってしまったのかもなんて考えも頭をよぎったり。

何だかとても落ち込んじゃいました。

ここまでやったんだから十分だよって言われても
なかなか気持ちの整理ができませんでした。






にほんブログ村 病気ブログ