その後、CT撮影を経て部長先生の診察を受けました。

この病院の部長先生は婦人科腫瘍専門医

部長先生という事で、待ち時間もかなりのものでした。


何を言われるんだろう、怖い、怖い、、怖い。。。。。

長い長い待ち時間を過ごす間は

本当に死刑宣告を待っているような気分でした。



Lunaさん、中へどうぞ

ドキドキしながら診察室の中へ。


正直、この時のお話はあまり記憶にありません。

恐怖心がピークに達していました。


先生は私の方を向いて、

きちんと正面で向かい合わせになりながら話を切り出されました。



「これからあなたの将来について大切なお話をします。

検査の結果は残念ながらがんのようです。

子宮頸がんは、ほとんどが扁平上皮がんと言われるものですが

あなたの場合はちょっと珍しい腺がんというタイプのようなんです。

こちらで治療をしても良いのですが、もしご希望がありましたら

別の病院で治療を受けられてもいいと思います。

ご家族ともよく話し合って決めて下さい。」


え?え?私、がん???
本当にがんだったの????



頭からサーっと血の気が引いて、思わず横にあったベッドに

手をついて倒れこみそうになってしまいました。

先生は、「大丈夫?ちょっと横になる?」と

すごく心配そうに話しかけられましたが

「いえ、大丈夫です、すみません、」とすぐに体を起しました。


何で?何で?何で私なのよ?

何か私が悪い事した?

がん検診やってたよ??


なんでわかんなかったの?

ここでは治療できないの?

そんなに悪いの?

私、死ぬの???

色々な思いが一気に頭にブワーっと湧きあがりました。


目の前にある長い長い人生という道
はるかかなた、地平線のかなたまで続いていたであろうその道
その道の少し先に空からものすごい勢いで

ズドーーーーーン!!!

いきなりベルリンの壁のような、万里の長城のような
絶対乗り越えられない、向こう側に行く事のできない
とてつもない高い高い大きな壁が降ってきたような気がしました。

混乱しまくっていましたが先生は続けます。
「ご家族ともよく話し合って下さいね。」

「あ、でも病院とかよく分からないので
先生がいいと思われる所に行きたいとおもいます。
よろしくお願いします。」
混乱しながらも私はそう答えていました。

そうですか?今決めちゃっていいの?
だったら江東区のG研がいいんじゃない?
あそこは専門だし、婦人科の症例も多いからね。
紹介状を書きますね、あ、そうだ、MRIも撮りましょう
これをいれておけばカンペキだね。
えーと、明日は来られますか?明日検査できそうだけど。」
「はい、お願いします。」
MRIを次の日にとる事になりその日の診察を終えました。