今回は
仕事ができない人を見ると
すぐに意見してしまい、
周りとうまくいかなくなって
しまっていた
M子さんのお話です。
「この間も
会議であまりにも
しどろもどろの発言を
しているので、
彼女にそのことを
自覚してもらい、
改善していってほしいと思って
その場でいろいろ
アドバイスしたんです」
「そうしたら、
あとで同僚から
『みんなの前で
あそこまでいうこと
ないんじゃないの？
少しは彼女の立場とかも
考えてあげたら？』
って言われてしまったんです」・・・
M子さんは
仕事ができない人、
というか
特に
要点をまとめて
きちんと発言できない人を
見ると、
いてもたっても
いられなくなってしまって
つい
「それじゃダメでしょ！」
と意見してしまうらしいのです。
彼女はそれで
いつも
自分の周りに
敵を作ってしまっていました。
「どうしてそこまで
相手に言いたくなって
しまうんでしょうね」
と私が訊くと、
彼女は、少し考えてから
「なんか
仕事がうまくできなくて
もたもたしている人を見ると
イライラしてきてしまって
その気持ちを
相手にぶつけてしまうんだと
思います」
と答えました。
私たちは
自分の中にある
「ダメなところ」とか
「弱いところ」とかを
相手の中にみつけた時、
無意識に
その人に対して
嫌悪感を抱いてしまったり
します。
それは
本当は心のどこかで
「自分はダメな人だ」
と思っているのが
わかっているのに
それを認めたくなくて
必死に隠していることを、
その人を通して
目の前に突きつけられて
いるように感じてしまって
しんどくなってしまい、
「もう、この人イヤ！」
と避けたくなってしまう
からなんですね。
セッションを
続けているうちに
M子さんは小学校の頃、
何か言おうとすると
なぜかいつも
泣けてきてしまって
話ができなくなってしまい、
思ったことをきちんと
伝えることができずに
いたことを
思い出しました。
そして
「自分の意見を
ちゃんと言いなさい！」
と担任の先生に
叱られてしまって
「自分は弱くて
ダメな子なんだ」
と思ってしまったことも
思い出しました。
M子さんは
どうして自分が
うまく発言できない人に対して
過剰反応をしてしまうのかが
ようやくわかりました。
そして
「人には弱いところを
見せてはいけない」
「私はいつも
強くいなければいけない」
と思い、
いつも戦闘態勢で
仕事をしていたことにも
気がつきました。
M子さんは
セッションの中で
なんのために
小さい頃に
そんな経験をする必要が
あったのかを考え、
そんな
「弱くてダメな自分」
の存在を受け入れ、
解放していきました。
「最近、
表情が柔らかくなったね」
と同僚から言われたという
M子さん。
今まで
弱い自分を隠そうとして
必死に仕事をしていて
体に負担がかかってしまって
いたのか
いつも体のどこかに
不調を抱えていたそうですが、
それが消えて
すっかり楽になったそうです✨
本当に良かったです✨
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