今回も

私が占いのブースに出ていた時の

お話です。

 

 

 

「先生、

愛ちゃんとの相性を

見てください」

 

 

 

「ボク、

愛ちゃんと

結婚したいんです」

 

と相談に来られた

M弘さん(37才)。

 

 

 

愛ちゃん(22才)は

 

いずれ起業して成功したいと思い、

地方から出てきて

 

学費を稼ぐために

キャバクラで働きながら、

大学に通っているそうです。

 

 

 

そんな彼女のことが

大好きで

 

キャバクラに

通い詰めているM弘さんは、

 

 

 

いつしか

彼女との結婚を

夢見るようになりました。

 

 

 

「彼女が

来年大学を卒業して

就職したら

 

プロポーズしようと

思っているんです」

 

と話すM弘さんに

私は答えました。

 

 

 

「あれっ、

でも、お二人は今、

 

別につきあっているわけでは

ないんですよねー」

 

 

 

すると、

彼は答えました。

 

 

 

「お店以外で会おうと誘っても、

 

勉強が忙しいから

といって断られてしまうんです。

 

 

 

まぁ、

彼女は勉強熱心ですからねー」

 

 

 

「でも、

ボクたち、

もうキスまでいってるんで」・・・

 

 

 

彼の

その得意げな様子を見て

 

 

 

「つきあってるんだったら、

 

どうして自分の彼氏に

わざわざキャバクラに来させて

お金を使わせるんだよー」

 

 

 

「帰りに

店の出口のところで

お客とキスを交わすのは、

 

 

 

キャバ譲にとっては

『また同伴よろしくねー』

っていう

あいさつみたいなものなんだよー」

 

ツッコミたいのをぐっとこらえ、

 

 

 

かなりマイルドな表現に変えて

伝えてみたのですが、

 

 

 

浮かれている彼の耳には

何も届いていないようでした。

 

 

 

そうして

時は過ぎていき、

 

 

 

愛ちゃんは

せっかく

W大学を卒業したのに

 

どこにも就職しないで

キャバクラ譲を続ける道を

選びました。

 

 

 

「彼女、

まじめに働いても

手取りが月20万そこそこなんて

 

バカらしくて

やってられないって言うんですよ」

 

 

 

「このまま

キャバクラで働いて

 

お金を貯めて起業するって

言い出して、

もうがっかりです」

 

ようやく

目が覚めたのと、

 

 

 

あとは

3年間キャバクラに通い詰めて

 

すっかり

お金がなくなってしまったことも

あって、

 

 

 

M弘さんは

愛ちゃんから離れる決心をしました。

 

 

 

そして

今度は

 

「本当に

ボクに合った人と結婚するには

どうしたらいいでしょうか」

 

と私に相談してくるように

なりました。

 

 

 

彼は

私と一緒に

 

自分を見つめて

自分の本質的なところを

探っていったり、

 

 

 

自分が

相手に対して望んでいること

 

絶対に望まないことなどを

はっきりさせていったりして、

 

 

 

心から望んでいる

パートナー像を

明確にしていきました。
 

 

 

そうしているうちに

 

ようやく

結婚相手が見つかったのです。

 

 

 

お相手は、

書店の店員をしていた

Y子さん(35才)。

 

 

 

書店に入ったものの

欲しい本が見つからなくて、

 

 

 

たまたま

通りがかったY子さんに声をかけて

 

売り場を

案内してもらったことが

出会いのきっかけだったそうです。

 

 

 

M弘さんは

彼女のまじめそうなところが

気に入って

 

たびたび

その書店を訪れるようになり、

 

 

 

彼女を

お茶に誘うことに成功しました。

 

 

 

そうして

いつしか交際が始まり

 

結婚へと

つなげていくことができたそうです。

 

 

 

Y子さんには、

 

ある国家資格を取って

どこかの事務所で修業して

 

いずれは

独立してやっていきたい

という夢があって、

 

 

 

勉強する時間を確保するために

会社を辞めて

 

書店でバイトをしていたそうです。

 

 

 

二人が結婚してから

数年後に

 

 

 

Y子さんが

国家試験に合格したという

ご報告をいただきました。

 

 

 

その後は

 

もう

M弘さんとの交流は

なくなってしまったのですが、

 

 

 

今もきっと

二人で楽しく

暮らしていらっしゃることと思います。