今日は、結婚するのが怖かったT郎さん(45才)のお話です。

 

「仕事について知りたい」

 

ということで、

西洋占星術を使って

彼の資質や才能などについて

観ていった時に

 

たまたま

彼の恋愛や結婚について

触れたところ、

 

彼が

 

「結婚は

人を不幸にするだけなので、

ボクは結婚しません」

 

と言ったので

ちょっとびっくりしました。

 

また、彼は

 

「ボクの周りには

結婚して幸せそうにしている人は

一人もいない」

 

「お互いに

ガマンし続けなくては

いけないような関係は

ボクには必要ない」

 

とも言いました。

 

どうしてそんな風に

思ってしまうのか聞いたところ、

 

「父親が

母親に対して

いつも乱暴に振る舞い

 

それに対して

母親が何も口答えできずに

ただひたすら

耐え続けるという

 

不幸な関係を

ずっと見てきたので、

 

ボクは結婚に幻滅していて、

それで結婚しないって

決めてるんです」

 

と彼は答えました。

 

T郎さんには

5つ上の彼女がいました。

 

彼女とは

一定の距離を保ちながら

もう10年つきあっているそうで、

 

つきあいだした頃は

『子供が欲しい』といって

結婚したいようなことを

言っていたそうです。

 

でも

彼に結婚する気が

ないことがわかり、

 

それでも彼のことが好きで

離れられなくて

 

彼女は

子供を産むのをあきらめて

彼のそばにいたようでした。

 

彼の話を聞いて、

私は言いました。

 

「もしかしたら

あなたは

結婚から逃げていませんか。

 

本当は家庭を持って

もっともっと彼女と

深い愛情をはぐくんでいきたい

と思っているのに

 

ご両親を見ながら育ってきて

どうやって健全なパートナーシップを

築いていったらよいのかが

わからなくて

 

結婚するのが怖い

と思ってしまっていませんか」

 

「私の周りには

幸せな結婚生活を

送っている方はたくさんいます。

 

そして

T郎さんの周りにもいるはずです。

 

これからは

 

「世の中の男性は奥さまのことを

どうやって大切にしているか」

 

ということに

注意を向けてみてください。

 

そして

 

街で見かける

幸せそうなご夫婦の数を

数えてみてください」・・・

 

どこに意識を向けるかで

見える世界は変わってきます。

 

たとえば

 

「世の中は赤いものであふれている」

 

と思うと

赤いものばかりに

目がいくようになり、

 

本当に

世の中には赤いものばかり

あるように感じてしまったりします。

 

彼は今まで

「幸せな夫婦なんていない」

と思っていたので、

 

電車の中やお店などで

言い争いをしている

夫婦など

 

明らかに

冷え切ってしまっている

関係の夫婦をみつけては

 

「あぁ、やっぱり

結婚は人生の墓場なんだなぁ」

 

と思っていたそうです。

 

それが

 

「幸せそうな夫婦を見つける」

 

という視点で

世の中を見回してみると、

 

だんだん

 

レストランで記念日を祝い、

しみじみと

思い出を話しながら

感謝しあうご夫婦や

 

お互いをいたわりあいながら

寄り添って歩く

老夫婦など

 

幸せそうなご夫婦の姿が

目に入ってくるように

なりました。

 

そして

 

思いきってお母さまに、

お父さまのことを

どう思っていたのか

聞いてみると、

 

「お父さんは一人でがんばって

働いてくれて、

必死に私たち家族を

守り続けてくれたんだから

 

もう感謝の気持ちしかないよ。

 

外でのストレスを

発散するために

私にいろいろ

当たり散らしていたんだろうけれど

 

私にはお父さんの辛さや大変さが

よくわかっていたから

そんなことくらい

何でもなかったよ」

 

と言われて

なんだか拍子抜け

してしまったそうです。

 

そして

いろいろなことを

感じていくうちに

 

彼はようやく

 

今まで

彼女がどれだけ自分を愛し、

支えていてくれていたかに

気づいたのです。

 

いつも、ただそばにいて

ひたすら自分のことだけを

見ていてくれた、

かけがえのない大切な彼女。

 

彼は

彼女の51才の誕生日に

プロポーズしました。

 

彼女は

涙で顔を

くしゃくしゃにしながら

 

「今まで10年

あなたに尽くしてきたんだから

これからは

いっぱい尽くしてもらうわよ」

 

といたずらっぽく笑いながら

答えたそうです。

 

いつまでもお幸せに。