33.9kg【前日比+-0】


傷だらけになってしまった雪平鍋を見つめる

朝から舌打ちが止まらない。


父が金タワシで洗っていたのを知っていた。


メラミンスポンジで磨けば傷が消えるのでは

と思い、激落ちくんを取り出した。

そして磨くこと30分…


何となくキレイにはなったが傷が消える事は

なかった。

こんな事に30分も費やしてしまった…

結果が労力に見合ってない事に腹が立った。


父が一言

「雪平鍋とか安いんやけ、別にいいやん」と


いや、高いとか安いとかの問題ではないし!


雪平鍋の傷が自分の心の傷みたいに思えた。

私、やっぱ病んでるんかな?


何とも言えない気分で自室に戻った。

すると、父が気を使ったのか

「新しい雪平鍋買ってこようか?」と言う。


ちょっと考えたが、新しい鍋も時間が経てば

どうせ茶渋がつくんだし勿体ない気がした。

父に「買わんでいいよ」と返した。


冷静になって考えてみると、あの雪平鍋って

元々は家にあった物だし自分が買った物では

ない。

茶渋がついてしまっからと譲り受けた物だ。


父も悪気があって傷付けたワケではないのに

「チッチ、チッチ」耳障りだっただろうな。

今更だが、なんか申し訳ない気分になった。


私は何であんなにイライラしてたんだろう。

きっと更年期のせいだな!


風呂に入ったら全てがどうでも良くなった。

今日が風呂日で良かった!