20210211記

超一流の踊り手さんのフラメンコ動画を見てると、

そのテンポについていけなかったり、

無音の中のコンパスがわからなくなったり…

 

コンパス迷子になることが…結構、ある(T_T)

 

原因は、多分、コンパスを掴むために

長年、数字を使ってきてるから。

 

「数字を数えちゃダメ、コンパスを感じて!」

この手のアドバイス、多分、多くの教室で飛び交ってる。

 

実際、今教えてくださってる先生も、よくおっしゃってます。

コンパスにものすごくこだわってらっしゃる先生から

「数を数えない!数えてたら、すぐわかるからね!」と

脅されてた(笑)時代もありました。

 

それでも、私はこっそり数を数え続けて…、今に至ります。

「やっちゃいけないこと」っていう後ろめたさを常に感じながら(^_^;)

 

だって、「コンパスを感じる」って、どうやればいいのか、わからない。

パソを取る時に、どこにゴルペがきて、どこが空白なのか

数を数えて、当てていかなきゃ、わかんない。

大事な「10」だって、数を見てなきゃ、見逃しちゃうかもしれない…。

 

先日、コンパス先生が衝撃のアドバイスを

他の生徒さんにしてました。

「数を数えながらやりなさい。」

!!!!!

「いやいや、数えるなって言ってたやん!!」(心の声(笑))

 

先生方や、一流の踊り手さんなど、センスのある方々が、

数ではなく、コンパス(のニュアンス)で

振りやパソを取ってらっしゃるのは事実だと思う。

そして、それこそが、本来的なやり方だと思う。

 

他方で、ソレは、必ずしも、あらゆるレベルの人に適用できる

普遍的なやり方ではないんじゃないかな。

コンパスを掴むセンスがまだ身についていない普通の人には、

「数を当てて、振りを掴む。」ほうが、とっつきやすい。

再現性があるし、忘れにくい。

 

但し、単なる数字だけでは、出来上がった踊りが

単なる数字の羅列になる。

 

そこで大事になるのが、数(=拍)がコンパスの中で持ってる

ニュアンスを理解し、コンパスに対するセンスを育てること。

 

手前味噌になるけど、私は、ココが上手くいったから

数を数え続けても、コンパス先生に叱られることなく

今に至れたんじゃないかと思う。

 

ただ、ここで限界。

やっぱり、本質は「コンパスで踊る」

コンパスを感覚で捉える。

 

コンパスのニュアンスを多少加味出来ても、しょせん数字は数字。

数字から入ったから、コンパスが持つニュアンスで

捉えきれてない部分が残ってる。

最近のコンパス先生のくださるアドバイスは、

「ソコ」の部分だと感じる。

 

今、踊ってるときに、それまで数字だったポイントが

数字ではなく、単なる点になってきてる感覚が出てきた。

あと一息、もう少し掴めば、本当の「コンパス」の入り口に立てそう。

 

そして、もう一つの問題がスピード。

数字で追う以上、どうしてもいわゆる「左脳」での処理になる。

「右脳」は、直感的で、一度に大量の情報を並列処理できる。

「左脳」の処理は直列だから、処理スピードに限界がある。

パフォーマンスに「左脳」を関わらせてるせいで

自分のスピードに、自分でブレーキをかけてしまってる。

 

んじゃないかなぁ~、と思う、今日この頃。

 

単なる独り言です(^^;

 長い独り言やな~(笑)

 

「数える ニュアンス」で画像検索

 

そういえば、ソロバンは、計算という左脳的処理を、右脳を使って行うことで、

驚異的な計算スピードを実現させるアイテムですね。

 

「ソロバン」は、右脳に計算回路を作るための単なる道具で、

本当の目的は、驚異的スピードの暗算を可能にすることだそうです。

知ってました?

私は、つい最近、知りました(^^)