S.RIDEと言う三流アプリのお話 | lummoxの長い1日

lummoxの長い1日

駄文、散文、写真、絵日記…何を書くかわかりませんが、その日の気分で…

今日医者に行ってきたのだけれど、歩くことが困難なのでタクシーを利用した。そのタクシーを呼ぶためにアプリ「S.RIDE」を使った。

 

このアプリ、出発地と目的地を事前に入力することで、運転手に改めて説明する手間を省いてくれるのと、配車された車が現在どこにいるかを地図でリアルタイムに確認できるのは便利だ。運便利だった。その部分はね。

 

操作を終えて、5~10分で到着しますとメッセージが表示されたので、少し早めに外に出て待っていた。が、時間になってもタクシーが現れるそぶりがない。地図を確認すると、うちの近くを素通りして…なんと!目的地に向かっているじゃないの。

 

そしてあろうことか、目的地に停車して「ただいま到着しました。お客様のご乗車をお待ちしております」みたいなメッセージを流してきやがった。

 

アホちゃいますの?

 

実はこのアプリでこういう阿呆な対応をされたことが以前にもある。

前回は急いでいたこともあって、何も言わずにキャンセルしちゃったけれど、いや、実は今日も寝坊しちゃって予約した時間に遅れていたので、こんなアホな間違いで遅れるのは許される事ではないのだけれど、まぁ事前に医者には遅れる旨電話したから…と心を落ち着け、アプリのメッセージで「目的地と出発地を取り違えていませんか?」と送り、更に電話連絡も取れる機能があったので、それを使ってオペレータにその旨を話し対応をお願いした。

 

一旦電話を切ったけれど、すぐにオペレータから電話が掛かってきて、対応したことを伝えられた。地図でもようやくタクシーがこちらに向かって動き始めていた。

 

オペレータに2つ確認した。

1.この無駄な時間の料金を取られることはないのか?

2.なぜこのような事が起きるのか?

 

オペレータの答え

1.ないです

2.アプリの操作によって出発地を表示したはずが、目的地を表示しちゃうことがよくある。

 

うん、これはね、アプリ開発者のマスターベーションが諸悪の根源だ。間違いないね。

 

タクシードライバーはあくまでもタクシーを運転することが仕事だ。

その為に2種免許を取得している訳だ。

その運転の専門家に対して、やれ電子マネーの決済の仕方を覚えろとか、地図アプリの動かし方を覚えろとか、今回みたいな予約アプリの使い方を覚えろっていうのは、がり勉君に体育での活躍を期待するみたいなものと言えば良いのだろうか、ある意味まったく筋違いなものなのだ。

 

「アプリの使い方を覚えないドライバーが悪い」のではない。

「どんなドライバーでも使いこなせるユーザーインターフェースを作れない開発者が無能なのだ」

これは私が絶対に曲げたくないプログラム開発屋としての矜持だ。

 

いろいろな性格の人がいるので、絶対100%と言うのは不可能に近い。それは重々承知している。

矛盾することかもしれないけれど、私は自分が開発したプログラムを収める時は「絶対とか100%って言葉はあり得ないので、いくつかのバグは必ずありますからね」と明言して納品していた。

 

普段使わないところ、あれこれ頭を悩ませて、あり得ないと思うような突飛なアクシデントを考えた異常操作をしても大丈夫なように対策を練っても、ユーザーは易々とその一歩も二歩も上の異常動作をさせる。だから、そんなところの異常はもう仕方がないのだ。

でも、今回の件は「客が指定した出発地と目的地を見誤る」…なんと一番初歩的なところでしょ。ここは例え操作するのがサルでもイノシシでも間違えさせてはいけない部分だ。

 

実際にそのアプリのドライバー側画面を見たことはないけれど、多分情報が入り組んでいるか、無駄な飾りが多すぎるかして、見にくい画面になっているんじゃないかな。マスターベーション(自己満足)は本当いらんのよね。

 

到着したタクシーのドライバーは、案の定結構ご高齢なドライバーさんで、慣れない機械の操作に苦労されているようだった。

アプリっていうのはね、こういう人たちを助けるためにあるんだよね。

iPhoneとか普通に使いこなすくらいの人しか使えないアプリなんて三流、四流も良いところだよって事が分かっていないんだなぁ…高齢化社会に向かって、様々なアプリが老齢の人の手助けをしていかなければならなくなる時代が来ているのに、開発者がこんな三流品じゃあ先が思いやられるねと思って暗い気持ちになってしまったよ。