今の職場にも‥

様々ながんの治療中の方が来られます。

ステージも1〜4まで様々です。


というのは‥

がんの治療や手術が一段落して

急性期病院を退院され

自宅に戻られたあと、

リハビリテーションを継続できる

病院やクリニックがほぼないからです。


なのでせめて理学療法士の勤務している

ところを探されて来られる場合が

あります😓


がんの手術や治療をされた病院では

退院と同時にリハビリテーションは終了‥と

(ほぼ一方的に?😨)言われてしまう

ことがほとんどなのです。

音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜


がん専門病院で

腹部悪性腫瘍の広範囲の切除手術を

された80代の女性が来所されました。


腫瘍を完全に切除できたものの

神経も切断せざるを得なかったとのお話で

切断した神経は治らないと説明を受けて

おられます。

膝を伸ばす筋肉に麻痺がでてしまいました。


入院中は懸命なリハビリテーションを

おこなった効果があり、杖歩行は可能と

なりましたが、膝の力が急に抜けてしまう為

金具つき装具をつけないと歩行

できなくなりました。


その方は‥

「がんを切ってもらって命が助かった

 だけでも有難いと思わなきゃね。

 でも引き換えにできなくなったことが

 たくさんあってね」

  と笑顔で仰られました。


「神経を切っているので膝の力が

 抜けてしまうのは治らない、

 なので装具は一生外せない」という

 その主治医の先生の説明はその通り

 なのだろうと思いました‥


 しかしその方は‥できるならば

 元通りに装具も杖もなしに歩きたいと

 望まれています


麻痺されている下肢を評価したところ、

感覚は中等度鈍麻でしたが、

筋肉の働きは十分残ってました☺️


膝の装具の金具のロックを外して

感覚入力を増やし、筋肉の収縮と

つなげるように治療してみました😊


感覚刺激をしっかり入れて運動を反復すると

ガクッと力が抜けていた膝の力が入り始めて

歩行時に膝を踏ん張ることが

できるようになりました😳

(50回反復しました❗️厳しいかもです)


ご本人が1番びっくりされてました☺️

(私も正直びっくりしました)


こういう時は‥その方の潜在的な

治る力に感動してしまいます☺️


いつ治るのか

何をしたら治るのか

またはやっぱり治らないのか


できるなら〇〇までに△△が出来ます!

と言い切って差し上げて‥

安心させてあげたい‥と思うのですが😓


やってみないとやはり分かりません🙇‍♀️


でも諦めずにやってみたら

治る力が発揮されることがあります😊


膝の力がしっかり入って歩けた時の

その方の弾けるような笑顔を拝見させて

頂いて‥

「治る力を信じること」

の大切さを改めて感じました😊


その方が帰られる時に‥

「まだまだ良くなりそうですね❗️

来週のリハビリが楽しみですね」って

声をかけましたら、

その方が瞬間、涙ぐまれました‥


ついつい、こちらももらい泣きして

しまいました‥

↑↑↑

これはいつものことですけど‥


昔、上司から‥

「医療従事者が先に泣くな!」と

言われたものですが‥

これは治りませんね‥😓