先日友達とふたりで中世の絵画技法講座の体験講座を受けてきました!
今回は中世の写本などで使われている、金箔装飾とテンペラを使った絵画のお試しでした!
受ける前からものすごくワクワク(^^)
写本というのは中世、キリスト教の教えを羊皮紙に直接書いて写した本のことです。
印刷技術ができる前の手書きの美しい文字と装飾を施された芸術的な写本がとても有名です。
この中世ヨーロッパの写本を展覧会などで観てとても感動した私と友達は、写本の技法講座があることを知っていつか受講してみたいものだと思っていたのでした。
写本講座は金箔を使って装飾した後にテンペラで色を彩色していく講座でした。
テンペラというのはこれも中世の絵画技法で卵黄で顔料を溶いた絵具の技法です。
宗教画などに多いテンペラ技法は変色しづらく経年劣化が少ないということが特徴とのことでした。
私達はまず用意された絵の中から好きな絵を選んで、小さな羊皮紙の四角い画面に金箔を貼っていく作業をしました。
金箔を貼るための下地となる液体を塗り、その上から薄ーい金箔を自分の息を吹きかけてその水蒸気で貼り付けるという技を習ってやってみました!貴重な金箔を使うことも緊張するし、何よりも原画の美しい草花をそれらしく、それでも自分の好みでどこに金箔を貼るかなど考えながら貼り付けていきました。ものすごーく楽しい作業でしたが、この小さな画面の小さな部分に貼るだけでもえらく時間がかかるのに、装飾本や宗教画などの大きな画面の時にはどれほどの時間や労力を要したものか。。。と気が遠くなるような思いでした!
緊張の金箔を貼り付けたら今度はテンペラ絵具で彩色です。
これは少しは気楽にできるかとも思ったのですが、慣れない混色作業で思うような色を出すのに時間がかかり、また小さな画面の小さなお花や草の模様に極細の筆で色を塗るのは至難の業でまったく思うようにいきませんでした。。。
がんばって集中して彩色しているとあっという間に時間は過ぎて、本来の講座の時間をゆうに過ぎてしまいました。
他の参加者の方々は慣れている方もいて、スムーズに時間内で終わらせていてスゴイ!!と思ってしまいました。
また先生が今年イタリアのシャンティ城で時祷書の展覧会があり、普段は本として綴じられているため両面を見ることができないが、その時は修復のため1枚1枚が展示されて裏表の両面の写本を観ることができて本当に良かった!と仰っていたのが印象的でした。
どんなにすばらしい装飾本なんだろう。。。と想像を膨らませるばかり。。。
新しいことをするのはワクワクドキドキで本当に時間を忘れてしまいますが、どこかに懐かしさを感じたり、思い出すことがあったりと、中世の時代と今を行ったり来たりしながら楽しく体験講座を終えました!
また何かを集中してすることはそれがどんなことであっても、ある種の瞑想状態になれる、とも感じました(^^)
興奮することしきり!
また挑戦してみたい気持ちでいっぱいです!





