以前の仕事で、沖縄県の企業さんのPRをしたことがありました。
この仕事を始める前に、企業間のコーディネータを勤めていた方から
何冊も本を渡されました。
沖縄の文化の素晴らしさが描かれた沢山の本の中に、一冊
戦争に関する本が入っていました。
そこに書かれていたことは衝撃的な事実でした。
旧日本兵が、沖縄の人々に行った野蛮な行為の数々。
同じ国の人間とは思えない、目を覆いたくなるような、
教科書には決して書かれない
闇に葬られた側面。
終戦間近においては、
米国兵よりも日本兵の方が恐ろしい存在だたったという事実。
沖縄県との仕事をスタートして驚いたのは、
本当に、みなさんが優しく、親切だったということです。
何回も、心温まるさまざまな場面に救われました。
仕事として関わりながら、いつも優しさがあり、
なごやかに事が進むのです。
だからこそ、1年たち、2年たち、沖縄の方々と仕事を続けるほどに
私の中では疑問が大きく膨らんでいきました。
ある日、担当の女性社員の方と、海辺をドライブしていました。
化粧品に配合する素材メーカーさんの視察に行った帰りだったと思います。
その方のお姉さまが、オーラソーマをお仕事にされていることもあって
海をみながら、まるで、オーラソーマのボトルのように美しいね、
と話していたような気がします。
まるで、02番(ブルーブルー/平和のボトル)のように
真っ青な海を眺めて、海風に吹かれていると、
今なら、訊ける、と思ったのです。
ついに私は、運転をしている彼女に
もしかしたら訊いてはいけないかもしれないことを
尋ねてしまいました。
何故、沖縄の人は、私たち、内地の人間を
温かく迎えてくれるのですか?
今生きている人たちの、祖父母、または両親や兄弟が
戦争によって、また日本兵によって命を失っているのに
その一部を担っていたかもしれない
私たち、内地の人間に対して、憎しみを抱かないのですか?
彼女から返ってきた答えは、
私にとって、一生忘れることのできない言葉になりました。
“だって、そんな風に思ったら、魂が汚れてしまうではないですか。”
さらりと、微笑みながら、
一瞬の迷いもなく、投げ返された、気高い言葉。
私はこのときに初めて、人間が生きていくうえで、
魂が汚れない選択をする、という在り方を知りました。
沖縄という土地はよく、スピリチュアルだと言われます。
例えば、ユタさんのような存在が今でもいたり
聖地があったり、という理由で。
でも本当に沖縄がスピリチュアルと言われる所以は
こんな言葉をさらりと言える、普通にお勤めをしている若い女性が
いるということです。
魂が汚れないように、思いや行動を選択する、
という、ご先祖さまからの教えが今でも生きているからなのだと思います。
戦争があって、そこに、憎しみが無かったわけがありません。
沢山の命とかけがえのない多くのものを、外からやってきた人間に
踏みにじられ、破壊され、多くの犠牲と残酷な体験を強いられ、
憎しみと怒りと、言葉にはすることのできない悲しみと
人間が体験することのできる限りの酷い感情を、
体験してきたにもかかわらず、
そこには、
憎しみを憎しみのままにしない、
怒りを怒りのままにしない、
負の感情を超越する、高い意識を生きる伝統があったのだと思います。
その軸にあるのは、憎しみを気高さに変容させる強い愛の力。
罪を憎んで人を憎まず、ジャッジではなく慈悲と識別を。
ブーゲンビリアの花のように、力強いマゼンタの愛があったのだと思います。
怒り、憎しみ、犠牲になったという思い、レッドの負の側面に
ほんの少しのブルーの、自分自身の内なる神聖さや
バイオレットの、真のスピリチュアリティというものが加えられると
マゼンタになります。
神聖な愛、神の恩寵、グレース、気高い愛を表すマゼンタ色。
日々の、一つ一つの思い、行動に、魂の美しさを優先させる。
魂を乗せて、日々、生きていくということ。
私たち一人一人が、そんな、マゼンタ色の生き方を実践できたら、
この世界から、戦争がなくなるのだと思います。
2011☆扉開きの年にオーラソーマをご一緒しましょう!
オーラソーマのスクール&サロン☆Love&Lightラボラトリィ
東京メトロ外苑前より徒歩5分(渋谷から2駅・東京駅から6駅)
○●○●○再受講も歓迎です!●○●○●
(携帯の方は下までスクロールしてください)