木蘭拳の型は、大きく分けて一路から六路までと
競技用の競賽套路が二十八式、三十八式、四十八式、新双扇とあります。
この型をからだに覚えてもらって、
いかにも中国!という曲(指定のもの)に合わせて動きます。
型を覚えるまでは、見本にする対象を見ながら
あっちを向いたりこっちを向いたりするので、
とても首が疲れることもあります。
あー、手が逆だー
今度は足が逆だー
と誰でも初めはそうなります。
「型は頭で覚えようとしないで」
と茶道のお点前のように言われるのですが
やっぱり頭でも理解したいし
正確に覚えたいのが日本人
上海の先生に動きの確認をすると
どうも細かいことを訊いているようで、「日本人ねぇ。」と言われます。
サテ、
型があるということは、動きに制限があるように思えるかもしれません。
それは、動きの順番に気がいくことと、正確な動きをしたいという意志から来ています。
でも、
からだが型を辿るとき、
わたしたちのからだがどれだけ自由なのかを知ることができるのです
皆さんと一緒に素晴らしい木蘭拳の体験ができるように、
わたしはムーランの通訳者でありたいと思っています