プラダを着た悪魔、を見ました。

なんてつまらない。
なんてくだらない。
こんなに退屈な映画だったとは。

少し前に、60 Minutes でアナ・ウィンターの インタビュー を見ました。
時々これでもかというほど上目使いになって ニマぁ~と微笑する様子が、ミステリアスとかチャーミングの域を超えて妖度が高かったとか、そんな話は置いておいて。
アナ・ウィンターという人物の率直さと潔さが印象的で、なかなか気持ちの良い人柄を感じました。
残念だったのが インタビュアーのセイファー記者。質問やナレーションがこう ・・・何かと偏見を帯びていて、そこがどうも勿体ない印象でした。
別のインタビュアーならもっと色々な話を聞けたはずだろうに。

むしろ興味深かったのは、オフィスの様子や、アンドレ・レオン・タリーをはじめ仕事を共にするスタッフやデザイナーへのインタビューでした。各自がそれぞれの "アナ・ウィンター評" を呈していて、そこから伺えるアナの哲学や姿勢のほうがより興味の尽きないものでした。
彼女本人に語らせるより、この方法のほうがずっと楽しめました。
対象が何であれ、結果を出せるパワーを備えた人というのは魅力的ですが、彼女の場合は特にその舞台がファッション。ファッションという名の芸術のために妥協を許さず突き進む強欲さ、それ自体がもう圧倒的に魅力的で美しいものに感じました。

で、その片鱗でも垣間見れるのかな ・・・と思って映画を見てみたわけですが。
全然でした。残念。

秋には、ドキュメンタリー構成に加えて周囲へのインタビューも収めた "The September Issue"(Official Trailer) が公開されるようなので楽しみです。


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