Le Petit Cheritane n°1612月14日で終了するピカソ展。
残していた国立新美術館の方を見てきました。

これほどに心の底から楽しい時間を過ごすことができた美術展は久しぶりでした。
あっちにいってもこっちに行っても楽しい、何時間でもその場にいたいようなワクワクとした興奮は最後までまったく薄れることはありません。
とてもつもなく楽しい世界に放り込まれた時の興奮。


「楽しい!」 ってこういうことだと思いました^^
思わず足を踏み入れてしまった美しい古城で、奥から城主が現れ、「どうぞ、どこでも自由にご覧下さい 」 と親切な言葉をかけてくれ、そのままそっと独りにしてもらえたような、何だかそんな気分です。なんて贅沢な時間。ルーブルやオルセーとまではいかなくとも十分にゆとりが設けられた空間は心地良く、広い館内を早足に横切ったり、ゆったりと逆行したり、終始伸び伸びとした気持ちで鑑賞できました。
やはり美術館はこうでなくちゃ。

そういえば、作品を覆うガラスに天井の照明が絶えず映り込んでいたのには煩わされました ・・・ どうしてあんな照明にするんだろう。その点、サントリー美術館はストレスなく鑑賞できて好きなのです。

© Musee national Picasso Paris - RMNところで私は、今回の展示が サントリー美術館と新国立美術館とでサレ館の収蔵品を分け合って "その全て" を展示する企画なのだと思い込んでいました。が、そんなわけはなかったようで ・・・。
あれも見たい、これも見たい、とサレ館で見た数々の絵を思い出しては指折り楽しみにしていたので、自分の思い違いに気付いた時には独りで勝手に ガッカリしちゃいました ^^;

しかしそう考えると、やはりサレ館はすごいと思います。
あのスペースにあれだけの作品を展示してしまう、できてしまう美術館なんてそうそうありません。


膨大な作品が、邸内の全てのスペースを惜しみなく使い、時には所狭しと並べられ・・・ているにも関わらず、個々の作品の存在感はどれも逐一抜群で 非常に充実している。
・・・あれは、ピカソだからこそ可能、な展示方法なのかも知れません。

改装を終えるという 2011年が楽しみです。
どんな風に変わるのかな~♪

ところで、2011年といえば、サマリテーヌのリニューアル・オープンも 2011年(の予定)。
俄然ステキな数字に見えて来ました^^