8月15日は、終戦記念日でした。
例によって気骨のある政治家の面々が靖国神社を参拝していたりしました。
そして今年も、天皇皇后両陛下のご臨席のもとで全国戦没者追悼式が執り行われました。

私はこれまでに 4度(「■観測気球」「■私利私欲」「■過ぎる」「■傍若無人」)、皇太子殿下同妃殿下の姿勢に批判と疑問の記事を書いています。

期せず、終戦記念日に先立つ 13日、宮内庁は「東宮御所(東京都港区)の改修工事に伴い、皇太子ご一家が30日から赤坂御用地内にある赤坂東邸に住まいを移される」と発表しました。
この件については以前 「■私利私欲」と題した記事にも書きましたが、結婚の際に3億 800万円をかけて大規模な改修工事を行い、その 3年後には、5億8000万円をかけて耐震補強などの工事を行い、愛子様のご誕生時には 3000万円をかけて「子供部屋」が新たに用意された東宮御所を今度は 「手狭になったことに加え、愛子様の勉強部屋の用意も必要だから」という理由で 30億円をかけての立て替えると発表されたのが昨年の7月のことでした。
その後、、 9億円もの税金を投入した大改修は何だったのかという声が上がり、静養三昧な生活を "ロイヤルニート" などと揶揄されるに至り、30億円とされた工事予算は 10億円と縮小され、加えて "表現" 自体も、新築工事であることを直接的に表現する "立て替え" から " 1年をかけての改修" に修正された。


この "立て替え工事" について発表がされた昨年 7月から 8月の東宮ご夫妻のスケジュールは概ねこのようなものでした。(皇太子妃出欠表表より一部抜粋。)

7月27日 皇太子一家のプライベートな催しとしての「子供会」(東宮御所)
7月29日 皇太子一家のプライベートな催しとしての「子供会」(東宮御所)
7月30日 皇太子一家のプライベートな催しとしての「子供会」(東宮御所)
8月 3日 雅子様の妹さんと共にプライベートな催しとしての「子供祭り」(東宮御所)
8月 4日 小和田一家と銀座コリドー街のフレンチレストラン「ル・シズィエム・サンス」で会食
8月12日 六本木東京ミッドタウン内のメキシコ料理店で4時間の「プライベート・ディナー」
8月13日 両陛下と夫妻、昼食を共にする(御所)
8月15日 皇太子一家のプライベートな催しとしての「子供会」(東宮御所)
8月17日~ 8月26日 皇太子一家で那須御用邸でご静養
   19日 二期倶楽部で3時間のご昼食
   20日 会員制リゾートホテル東急ハーヴェストクラブ那須で知人2家族とレストランで夜11時頃まで会食
   23日 午前10時過ぎ~午後5時ごろまで那須どうぶつ王国滞在
       王国内のパスタレストランで 3時間食事。
(8月30日~ 9月 4日は奥志賀でご静養の予定だったが、愛子様の発熱により断念された。なお、この奥志賀でのご静養については、ご滞在先やその期間について 「静かな
 環境を確保するため、報道しないように」 と東宮職から各報道機関に要請があった。)


雅子妃の、公務を欠席あるいは切り上げてまで私的活動に励まれる姿勢はご静養当初から変りません。
この夏も、ご欠席の公務が続くなか、予定通り出席されることと言えば私的なお楽しみばかり、というのも変わりませんでした。
が、私が驚いたのは 8月15日 に行われた "子供会" なるイベントです。
東宮ご夫妻にとって 8月15日は単なる夏休みのなかのある 1日に過ぎないのかも知れませんが、多くの日本人にとっては違います。そしてそれは、他ならぬ皇族方にとっても同じはずなのです。

現に、天皇皇后両陛下にとっての終戦記念日とは、沖縄戦終結の日、広島・長崎原爆の日と共に、両陛下が最も大切にされている日のひとつです。
平和を強く希求され、国民と共にある皇室を目指される両陛下がこの 8月15日に鎮魂の祈りを捧げられるのに対して、東宮ご夫妻は週刊誌上で「セレブ会」(愛子様のご学友ではなく、雅子様の元同僚である外務省関係者とその子弟を選んで催される集まりであることから)と揶揄されるお楽しみ会に興じられる。
昨年、新聞や週刊誌によるこうした報道に触れ、私は実に嘆かわしい気持ちになりました。

"改修工事" の発表もあってか、ふっと、今年の終戦記念日、東宮ご夫妻はどのようなお心持ちでお過ごしになったことだろうか、とそんな問いが頭をよぎりました。