非常時用のアイテムをいくつか買い足しました。
もう少し用意数を増やしたいと思いながら、そのままになっていたので。

アルファ米とか、三角巾とか。お水とか、お手洗いとか・・・。小銭も、少し増やしました。何も起きなければそれでいいので備えだけ。

カンパンも少しだけ増やしました。
と、そこで一缶、開けちゃいました^^

学生時代、私はほぼ毎日この缶を見て過ごしていました。
各自のロッカーに備えておくように学校が配布していたカンパンがこれで、カンパンと水、二つの缶が並び置かれた絵は、日に何度となくロッカーを開けるその度毎に必ず視界に入るお決まりの光景でした。

その当時も、こんな風にキルトを身に付けた楽隊員の姿が描かれた缶でした。もっと控えめなサイズで上品に描かれていた気がするのですが、記憶違いかも知れません^^

カンパンの賞味期限が 5年間で切りが悪いからか、水の期限がそれより短かったのかもわかりませんが、二つの缶は、3年毎に新しいものと取替えることになっていました。

3年を経ては、その都度、新しいものが配布されました。それを昨日までと同じようにまたロッカーにしまいます。古いものは持ち帰らされました。

当時、持ち帰ったカンパンを食べることが私の楽しみになっていました。忘れた頃にやってくる、美味しいイベントでした。
最後に味わったのは、高等科を卒業した時でした。

あれから10年以上経って、久しぶりに食べてみました。あぁあぁこれこれ・・・( ´艸`)☆ と思わず口元を抑えるように伸びた手をそのままに、一人そっと笑ってしまいました。
考えこむような姿勢のまま宙を見つめるような後ろ姿が怖かったのか、彼が「どうしたの?」 と声をかけてきました。振り向いた私が笑みを浮かべていることに気付くと、彼は、何だかよくわからない・・・といった表情を浮かべ、いっしょに笑いました。

何も変わらない懐かしい味でした。この味を、密やかなイベントのように楽しみにしていた自分が何とも可笑しくてなりませんでした。